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小さいときから考えてきたこと [アスペルガー]

小さいときから考えてきたこと

小さいときから考えてきたこと

  • 作者: 黒柳 徹子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/06
  • メディア: 文庫



*読みごたえ  90 点
*コストパフォーマンス  90 点

女優の黒柳徹子さんが、心の中で思ってこられたことを、
いくつか集めてエッセイにされたものです。
漢字にはルビがふられ、やわらかい文体で描かれているので
子供向けかも。

私がこの本を読もうと思ったのは、

「エジソン、アインシュタイン、そして黒柳徹子は LD だった」

という論文が出ているらしいという噂を耳にしたからです。
黒柳徹子さんが LD?
あー、言われてみれば、そんな気がしないでもない。
そして、このエッセイを読んでみて思うに、彼女はたぶん

注意欠陥多動障害(ADHD)
学習障害(LD)

を併発しているんじゃないかな。
これらを「障害」と言うのならね。
昔はこんな「障害」が明るみに出てこなかったから
彼女は障害を持っているか否かの診断を受けていませんが。

このエッセイは、こんな「障害」を抱えながら成功した女優さんの
貴重な証言だと思います。
本当に、独特の感性で日々の生活がつづられていて、
同じ「障害」であると診断された人たちの支えになる 1 冊だと思います。

ベランダの「南極」で雪を見ようとしてすっ転ぶ場面や
電車の中で赤ちゃんや小学生相手にこんこんと説教する場面や
他人の家で猫に説教する場面を読んだら、
あまりにリアルにそのシーンが想像できて、笑い転げました。
特に「南極」の話は、彼女の「雪が見たい」という気持ちが
あまりにも分かりすぎて、怖いほどでした。
同じ場所にいたら、きっと私も同じことをして、顔を切っていたはずよ。

黒柳さんの成功例を見ると
こういった「障害」を持つ人たちが社会生活を営むには
周りの人たちの理解と愛情がとても大事だということが良くわかります。
特に、親の理解と愛情が、計り知れないほど大切です。
ご両親が、娘には障害があると思わずに
愛情たっぷりに育てたから、黒柳さんは自己を肯定し、
才能を開花させることができたと思われます。

そういえば、彼女のお母さん、チョッちゃんの書いた本がありましたよね。
面白そうなので、読んでみたいと思います。


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