SSブログ

今年も学芸会でしたが [ひとりごと]

娘の通う小学校で、今年も学芸会が開催されました。

娘は劇に出たのですが、彼女の役は「子供 38」みたいな
全然大したことない役だったこともあり
今年の衣装はなんと「普段着」でした。
余計な衣装作成の手間が省けてラッキーv(^^)

今年も、子供たちの披露する劇やダンス、合奏などを見ながら
子供って一人一人個性があって本当に面白いなぁと思いました。
同じダンスを踊るのでも、リズム感溢れる子や表情豊かな子
もちろんダンスがちょっと苦手そうに見える子もいたりして
それぞれの個性が垣間見えて、おもしろかったです。

ところが、6 年生の披露した劇を見て、ちょっと考え事。

娘の通う小学校では、
6 年生は毎年、戦争にちなんだ劇を披露します。
これは、4 年間全く変わることがありませんでした。
きっと来年もそうでしょう。
おそらく、県または市、もしくは学校の教育の方針上
このような劇を披露する決まりになっているのではないでしょうか。

過去 3 年間、戦争の悲惨さを伝える劇を見続けてきましたが
今回 4 回目にして気づいたことが(遅い?)
どの劇の中でも、
旧日本軍が沖縄県民に対して行ったひどい仕打ち(集団自決やら食料没収など)を
現代の子供たちの頭の中にも残るように、繰り返し伝えているということでした。

私たちは、日本軍を「友軍(ゆうぐん)」と呼んで
戦争に協力してきたのに
いざアメリカが沖縄に上陸してきたときには
日本軍は全く戦ってくれなかった。
それどころか、壕に隠れていた一般人に集団自決を命じたり
各地で食料を没収したりした。

沖縄県の某小学校では、この「事実」を
終戦後 64 年たった今でも
えんえんと子供に寸劇をさせて語り継いでいるのですよ。

これは、単に「戦争は痛ましい出来事。二度と繰り返してはならない」とかいう
平和的なメッセージでは全くなく
「リメンバー XX」のように恨みを忘れないように、
ヘタすりゃ薪の上で寝ながら復讐を誓っているかのような
深い恨みのメッセージでした。

内地出身の私にとっては、非常に重たい事実でした。
そして、沖縄県の行政のスタンスが、
なんとなく分かったような気分になりました。

ではこの状況を打開するにはどうしたらいいのかとか
何をどうすれば、この恨みを少しでも薄くしてもらえるのかとか
内地の人間が考えてはいけないくらい
深い恨みが消えずに、ずっと残っています。

これを書いてどうなると言うわけでもありませんし、
明日から私の行動が何か変わるということもないですが
メッセージ、確かに受け取りました。

nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

あさか

うしこさん、はじめまして。都下在住のあさかと申します。
とても繊細で、見識あふれるコメント満載のブログですね。
学芸会と、出し物としての戦争、沖縄、とゆうワードの検索でこちらへ流れつきました。私はPTAの半公認ブログなどを手探りでやっているのですが、それと別に太平洋戦争、沖縄戦なども興味があり研究しております。本土人、他府県の者が沖縄での戦闘についてとやかく言うのは何かと憚れる風潮ですが、幾つか資料を読み進めていくにつれて、中でも那覇市西二丁目のニライ社から出版された、「私のひめゆり戦記」とゆう本は衝撃でした。実際にひめゆり部隊に従軍していた宮良ルリさんとゆう方が書かれた本で、本当に現実にあった事なのだろうか?(あったんですよね)と戦慄してしまいます。小学生位の子を持つ自分として、戦争は二度と起こしてはいけない(しかしこうしている今でも小規模な紛争は幾つも起きてしまっています)なんて言葉にしてしまえばとても安易ですが、私は宗教関係者でも、政治家でもありません。ただの普通の会社員ですが、私のひめゆり戦記のような作品だけは、高畑勲監督の火垂るの墓のように、なんらかの形で映像化して、後世に残さなければいけないと強く感じております。
長文失礼しました。うしこさんのような見識のある方が沖縄に在住され、このようなブログで情報を発信されているだけでも頼もしく感じています。よろしければ又何度かおじゃまさせてください。又お時間がありましたら、当方のPTAブログものぞいてみてくださいませ。ではご機嫌よう、失礼いたします。

by あさか (2013-12-08 21:44) 

うしこ

>あさかさん

ご来訪&コメントありがとうございます。

PTA ブログを拝見しました。学芸会の楽しい様子が伝わってきました。
(私などが見れてしまって、よいのでしょうか?ちょっと心配になったりして)


by うしこ (2013-12-10 14:32) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0