貧困肥満-新格差社会の到来- [活字中毒のトモ]
*読み応え: 50 点
*コストパフォーマンス: 60 点
年収が低い人ほど肥満の人が多い、という事実が
グラフを使って分かりやすく解説された本。
前に、どこぞのサイトで読んだんですが
アメリカでは、フードチケットを貰って生活する人たちに
肥満の人が多いとか。
それと同じように、
日本でも年収の低い人ほど肥満傾向が高いそうです。
年収が低いと、高価な生の食材を買わずに
安価な冷凍食品や加工食品ばかりを買う傾向がある。
↓
添加物の多い不健康な食事を取ることになる。
食べ物の味に関して無関心な人が多くなる。
↓
肥満の人が増える
ということのようです。
逆に、収入が高ければ
新鮮な食材を購入できる。
または、お金を出しておいしい料理を買うことができる。
↓
自分で調理した料理を食べる。
おいしい料理を食べて、食への関心が高まる。
添加物の少ない食材を食べるので、身体も健康に。
↓
肥満の人は少ない傾向に
だそうです。
なんとなく、分かるような、分からないような。
もっとも、本書ではこのような解説は全体の半分程度で
後はひたすら、肥満の方々の実際の食生活がだらだらと解説されています。
フリーターやニート、自営業など、さまざまな背景を持つ太った人たちの暮らしぶり
(特に食生活)を詳細に書き出して
「もっと歩け」とか
「もっと自宅で食事しろ」とか
思いつく限りのダメ出しをしています。
事実が淡々と紹介されているだけの本なので、
読んだところでどうにもならない、不思議な本です。
ただ、肥満と収入に関連性があることを面と向って言い切った本ということで
話題性はあるかなーと思います。
タグ:貧困肥満
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