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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら [活字中毒のトモ]


もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

  • 作者: 岩崎 夏海
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2009/12/04
  • メディア: 単行本


どちらかというとスポーツではなくお勉強が優秀な公立高校の女子生徒が
ある理由から野球部のマネージャーになり、
マネージャー = マネジメントをする人
ということで、経営学者のドラッカー氏が書いた名著「マネジメント」

マネジメント - 基本と原則  [エッセンシャル版]

マネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版]

  • 作者: P・F. ドラッカー
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2001/12/14
  • メディア: 単行本


↑これですね

を読みながら、弱小野球部を甲子園に導くお話。

私は経営には興味がないので、ドラッカーがどんなにすごい人かが分からなかったので
まずはドラッカーについて、Web で検索するところから
始めなくてはならなかったのですが、
調べてみると、ドラッカーさんってマネジメントの教祖とも言えるべき人で
マネジメントといえばドラッカーって感じの人だったんですね。
知らんかった(^^;

女子高生が、あんなぶ厚い本を読みたいと思うかなあ?
特に、主人公のみなみちゃんは、どちらかというと
頭脳派ではなく肉体派って感じの女の子だったので
ドラッカーの本を練習場で読んでいる挿絵を見ると
そのギャップにウケます。
著者の略歴を読むと、この本の著者、岩崎 夏海さんは、
AKB48 のプロデュースに携わった人なのですね。
となると、女子高生が活き活きと活躍する、このお話を書かれたのも、納得ですわ。

まったく利益を生み出さないはずの「野球部」をマネジメントするって
どういうことなのか?
読んでいくと、面白いことに、野球部ひとつとっても
マネジメントは重要である、ということが良く分かります。
従来の強い野球部というのは、マネジメントうんぬんは考えずに、
チームを強くするような手法を自然に編み出せていたチームなのかも・・・と思いました。
だから、マネジメントはもちろん重要なんだけど
従来は、元からマネジメント能力がある人だけが、リーダーの素質を持った人であり
名監督や名君と呼ばれていたのではないでしょうか?
それが、ドラッカー氏がマネジメントを世に広めてしまったお陰で
どんなことにもマネジメントが適用でき、それがあたりまえのことになりつつあるような・・・。
そのことが、いいのか悪いのかは、まだ良く分かりませんが。

ドラッカーさんの本、いくつか読んでみたくなりました。
ちょっと高いけど・・・買ってみようかなあ。

なんとなく、話のもっていき方が、「よいこの君主論」に似てるような気がします。
(あれは、マキャベリだけど・・・)

全部で 272 ページという、それほど薄くはない本なのですが、
お話のテンポが良く、文章が読みやすいので、あっという間に読めます。
そして、一度読み出すと、最後まで全部読んでしまいたい衝動に駆られる本なので
2、3 時間暇のあるときにお奨めです。

zu2 さん、ご紹介通りとっても面白い本でした。
いつも面白い書籍をご紹介くださり、ありがとうございます。
娘に読ませるとどういう反応が返ってくるか、気になるところですが
漢字にルビが振られていないので、完全に読めるようになるにはもう数年かかるかな・・・。


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