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1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉前編 [活字中毒のトモ]


1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉前編 (新潮文庫)

1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉前編 (新潮文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/04/27
  • メディア: ペーパーバック


青豆は、麻布の老婦人に依頼され、
宗教団体「さきがけ」のリーダーを殺害しにいきます。
彼女の小学校の同級生である川奈 天吾は、
「さきがけ」のリーダーの娘、ふかえりが伝えた「空気さなぎ」の物語の
ゴーストライターを務めたことにより、
2 人ともまったく別の側面からではあるけれども同時期に、
「さきがけ」と密に関わっていくことになります。

青豆は「青豆」(苗字)なのに、川奈 天吾は「天吾」という名前で表記されるのには
何か意味があるのかしら。
2 人とも苗字(青豆と川奈)とか、2 人とも名前(雅美と天吾)に比べて
不思議な感じがします。何かの伏線かも・・・?と思いつつ読んでいます。
また私はこのブログにあらすじを書くときには、BOOK1 のとき もそうでしたが
青豆を主人公のようにして書いていますが
実はそうではなくて、青豆と天吾の 2 人が主人公なんだと思います。
だから、BOOK1 のあらすじも、天吾を主体にして書くと、全く変わったものになります。
どうしてこんなことを書いているのかというと、
今のところこの 2 人は全然別の世界を生きていて、接点がありそうで、ないからです。
無事に出会えるのは、一体いつなんだろう。

1984 年って、私は子どもだったので、
どんな年だったか、どんな生活を送っていたか
あまり記憶はないのですが、
携帯電話がなかったのと、パソコンが一般的ではなかったということを除けば
今こうして本で読んでも、全く普通な感じがしました。
村上さんが本書で 1984 年を忠実に再現しているとは限りませんが
携帯さえあれば、とても普通で、1984 年ではなくても全く違和感はありません。
それなのに何故、舞台は 1984 年なのか・・・?その辺が良くわかりませんでしたので
やっぱりジョージ・オーウェルさんの 1984 年を読んでみる必要があるのかな・・・
と思いました。

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

  • 作者: ジョージ・オーウェル
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2009/07/18
  • メディア: 文庫


これ。新訳版が出ているんですね。

その他にも、いろいろなことを考えましたけど
そうして読んでいるうちに、青豆と天吾はどんどん不思議な扉を開けていきます。
青豆は、無事に「さきがけ」のリーダーを殺すことができるのか?
この「さきがけ」のリーダーって、本当にふかえりのお父さんなのかしら?
戎野先生が知っているふかえりのお父さんとは、全然似つかぬ人に見えるけど・・・?
私の頭の中も、色々と謎が多いまま、次の巻に突入です。




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コメント 2

yasu

お久しぶりです。
オーウェルの『1984』に新訳が出ているとは知りませんでした、ありがとうございます。旧訳で読んでいますが、私は村上春樹の『1Q84』をまだ読んでいないので、類似性についてはコメントできません(^^; オーウェルの『1984』を読まれるようでしたら、ハクスリー『素晴らしき新世界』も読まれることをお勧めします。どちらもディストピア(ユートピアの反対)の話です。
by yasu (2012-08-25 11:45) 

うしこ

>yasu さん

「素晴らしき新世界」ですか。ご紹介ありがとうございます。「1984年」と一緒に注文してみます。


by うしこ (2012-08-27 05:33) 

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