1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉後編 [活字中毒のトモ]
殺し屋青豆は、宗教団体「さきがけ」のリーダーと話をします。
彼は、青豆が彼を殺しにきたことを既に知っていて
青豆と天吾の未来についても言明したのでした。
一方天吾は、お父さんがこん睡状態に陥ったため、
お父さんがお世話になっている介護施設に出向いたところ
そこで「空気さなぎ」を見ます。
さなぎの中に入っていたのは・・・?
読了後の感想ですが、ますます森の奥に入り込んでしまった感じです。
色々な物事が、あやふやなまま、一つにつながろうとしていますが
結末が全く読めません。
だからでしょうか、読むスピードがぐんぐん速くなっています。
このままだと、BOOK3もあっという間に読みきってしまいます。
この辺になると、青豆と天吾、2 人が何をしていたかを
あらすじとして紹介したくなっていますね。
つまり、このあたりでようやく、2 人の行動がリンクし始めるのです。
2 人は徐々にお互いの距離をつめています。
ふかえりが天吾とセックス(「おはらい」だとふかえりは言ってましたが)したときに
「わたしはニンシンしない」と言っていました。
つまり、彼女は実態ではなくて、空気さなぎから出てきたドウタなんですよね・・・?
ニンシンするのは、彼女ではなくて彼女のマザだと。
マザとドウタ。カタカナにするとすごく変な感じがしますが、mother と daughter ですね。
たぶんふかえりには、実態のあるお母さんが別にいるんですね。
それは誰か?ひょっとしたら青豆?
リトル・ピープルは、こんな複雑なものをどうして作りたいと思ったのか。
その辺も良くわからないです。
謎は増えていきますが、話の筋は少しずつつかめています。
こうやって、長いお話を最後まで読ませてしまう、
村上 春樹さんはやっぱりすごい作家だと思います。
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