1Q84 BOOK3〈10月‐12月〉前編 [活字中毒のトモ]
BOOK3 になると、牛河さんが重要な役割を果たしだします。
美形のエリートの家系に生まれた、ブサイクな牛河さん
本の中でやっていることはあまり好かれたものではないのですが
どうにも、印象深い登場人物です。
さきがけのリーダーを殺した青豆は、追っ手から逃れるために
都内のセーフハウスに潜伏します。
潜伏しているので、一歩も外には出られないのですが
その潜伏先のベランダから見える公園に、
小学生の頃から思いを寄せているたった一人の男性、天吾がいることに気付いたのでした。
ここまできても、この 2 人はまだすれ違っていますorz
ここまですれ違い続ける人を運命の人だと思ってずっと生きているというのは
私には理解できない心理です。
会えないのなら「縁がなかった」ということで、あっさりあきらめてしまうから。
BOOK3 はこういう現実的な気持ちを封印して読む必要があります。
読み薦めるうちにだんだんと
「こういったことも、あるいは、あるかも」という印象が薄くなってきました。
現実の世の中ではありえない(だろう)話が多くなっています。
さきがけのリーダーと、天吾の身体つきって、どことなく似ていますね。
もしかして天吾のお母さんは、空気さなぎのマザだった・・・?
はっきりと書いてはありませんが、そんな気がしてきました。
だからこそ、天吾のお父さんは、血のつながらない天吾を育ててくれたのかも。
ありえないとは言いつつも、話に引き込まれて、読むスピードがぐんぐん上がっています。
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