佐賀のがばいばあちゃん [活字中毒のトモ]
有名な本なので、あまり解説はいりませんね。
ちょっと息抜きしたい時に読むのがお薦めです。
著者は、漫才師の島田 洋七さん。
ご自身の子供時代の思い出が、面白おかしくつづられています。
洋七さんのお母さんは、広島の原爆により被爆した夫を亡くした後、
居酒屋を経営して洋七さんを含む 2 人の息子を養っていましたが
その環境が小さな洋七さんには良いものではないと判断して
彼をお母さんのお母さん、がばいばあちゃんに預けることにしました。
ところがおばあちゃんの家は、恐ろしく貧乏で、洋七さんは愕然とします。
ですが、がばいばあちゃんは淡々と、しかも明るく暮らしていて、
貧乏を楽しんでいる節すらあったのでした。
本のいたるところに、人の優しさが溢れている本です。
おばあちゃんの格言「本当の優しさとは、相手に気づかれずにすること」のとおり
相手に気づかれずに、気を使ってくれる人がたくさん登場します。
(本にネタとして載ってしまうところあたり、気づかれとるやないの!というツッコミは
・・・この際しないほうがいいですね)
他にも、上流から流れてくる訳アリの野菜やら木の枝やらを利用したり
磁石で鉄くずを集めてお金に換えたり
貧乏を乗り切る「技」がたくさん紹介されています。
お金を使わずに楽しく暮らすことを目標にしている私には、参考になりました。
また貧乏なお話だというだけだったら、おもしろくありませんが
最後に必ず「オチ」があって、クスリと笑ってしまうものばかりです。
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