村上ラヂオ2: おおきなかぶ、むずかしいアボカド [活字中毒のトモ]
村上ラヂオ2: おおきなかぶ、むずかしいアボカド (新潮文庫)
- 作者: 村上 春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/11/28
- メディア: 文庫
村上 春樹さんが an an に掲載していたエッセイをまとめたものだそうです。
まえがきを読んだところ、「1Q84」を書き終えて肩の荷が下りたところで
「1Q84」用に溜め込んだエピソードや知識の中で、使われなかったものの中で
エッセイとして使えそうな材料を選んで書いたそうです。
仕事の昼休みの間に、少しずつ読みました。
ちょっと一息つきたい時にお薦めです。
タイトルになっている「おおきなかぶ」と「むずかしいアボカド」は、
どちらもエッセイのネタとして登場します。
読んでしまうともう、本当に他愛もない話というか、
頭を使わずに気楽に読めるお話なのですが
「むずかしいアボカド」(エッセイの正しいタイトルは「アボカドはむずかしい」)
に出てくる、フルーツ・スタンドで野菜や果物を売っているおばさんみたいな人が
もし近所にいらっしゃるなら、ぜひそこでアボカドを買ってみたいと思います。
アボカドを買うときは、いつも当日食べることを前提にしているのですが
このエッセイに登場するおばさんみたいな人がいれば、
長い時間をかけて、あれでもない、これでもないと、アボカドを選ぶ必要はないんですよね。
春樹さん、自由な雰囲気で、自由に題材を選んで書いておられるようで
読んでいるこちらも、自由な気分になります。
しょうもないネタを結構深いところまで突っ込んでいたりしますが
エッセイなので、読み手はあくまで「ふーん」と思うだけで済みます。
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
by 封筒の書き方 (2014-09-03 10:37)