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カフーを待ちわびて [活字中毒のトモ]


カフーを待ちわびて (宝島社文庫)

カフーを待ちわびて (宝島社文庫)

  • 作者: 原田 マハ
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2008/05/12
  • メディア: 文庫


前回難しい本を読んだので、何も考えずに読める本を探していたところ
同僚の K さんがこちらを薦めてくれました。
K さん、いつもありがとうね。

沖縄の架空の離島「与那喜島」で小さな雑貨店を営む明青(あきお)。
両親もおばあもいなくなり、飼犬のカフーと暮らしています。
あるとき、同級生が持ち込んだ、島でのリゾートホテル建設計画について
似たような例を見学するために、他県の遠久島へ旅行しました。
そしてそこにある神社に絵馬をつるしました。
「嫁に来ないか。しあわせにします」と書いて。
そんなことも忘れかけたある日、明青のもとに 1 通の手紙が届きます。

あの絵馬に書いてあったあなたの言葉が本当ならば、
私をあなたのお嫁さんにしてくださいますか。

この本の作者、原田 マハさんは、原田 宗典さんの妹さんだそうです。
原田 宗典さんのエッセイを、大学時代にいくつか読みました。
それから 20 年経って、今度は妹さんの書いた本を読むことになるとは
不思議な感じです。
原田さんのブログ を読んでみると、東京都のご出身のようで
「働く女性のインタビュー集」を作るために伊是名島に来たところ
浜辺で遊ぶ男性とラブラドール犬に出会い、その犬の名前が「カフー」だったことから
このお話のイメージが生まれたそうです。
そんな偶然がきっかけだったとは・・・。
本書にはユタのおばーが出てきて、御願はもちろんですが
普通の時にもウチナーグチでたくさんしゃべっているので、
てっきりご両親のどちらかが沖縄の方とか、
沖縄に通いなれている方だと勝手に思っていたのですが
違ったみたいです。
だとすると、取材力が半端ないですね。
あれだけのウチナーグチをさらっと物語に入れるなんて、
私はここで居候を始めて 12 年になりますけれど、無理です。

さて肝心のお話についての感想ですが、初めから引き込まれます。
通勤のモノレールで、1 度乗り過ごしそうになったほど、
お話に夢中になりました。乗り過ごしそうになったのが 1 度で済んだのは
あまりに熱中してしまって、1 日で読み切ってしまったからです。
最後までオチが分からない、いくつかどんでん返しがあるお話で
明青と幸は本当に幸せになれたのか、続きが気になりました。
調べてみたら、どうやら続編がある様子。こちらも読んでみたいと思います。





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コメント 2

Sanchai

続編あるんですか?それは読みたいですね。
by Sanchai (2014-08-12 00:07) 

うしこ

>Sanchai さん

「カフーを待ちわびて 続編」で検索してみたところ、「花々」という作品が紹介されていたので購入しましたが、
どうも続編ではなくサイドストーリーだったようです。
こちらも読了したら、感想をアップします。
by うしこ (2014-08-14 05:58) 

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