もし僕らの言葉がウィスキーであったなら [活字中毒のトモ]
夫が読み終わった本を貸してくれました。
ちょうど「マッサン」を楽しく観ているところで、ウィスキーにも少し興味を持ったころでした。
酒好きですが、ウィスキーはほとんど飲まないのです。
ところが春樹さんは、「僕らの言葉がウィスキーであったなら
これほど苦労することもなかったはずだ。
僕は黙ってグラスを差し出し、あなたはそれを受け取って静かに喉に送り込む。
それだけですんだはずだ」
みたいなことを書いていらっしゃるのです。
飲めないやつはどうすんだよ!というツッコミは、まあこの際置いておいて
ひとたびこの本のページをめくると、春樹さんの奥さま撮影の写真がいっぱいに広がり
スコットランドやアイルランドにいるような気分になれるのです。
「いるような気分になれる」と書きましたが、それ以上に
実際に現地を訪れて、ウィスキーを飲んでみたくなる本です。
確かに清酒やビールは、酒蔵や工場を訪れて飲むのが一番おいしいです。
それはとても単純で当たり前なことなのに、どうして今まで
ウィスキーの本場であるスコットランドやアイルランドに行きたいと思わなかったのか
・・・感性が鈍っているんですかね。
最近はどちらかというと、どこかへ出かける意欲よりも
引きこもりたいという希望の方が強くて、
どうやったら早くに隠居生活が送れるのかばかり考えていたのですが
よくよく考えたら、引きこもったら最後、生きる望みなんて何もなくなってしまうかも
と気づきました。
スコットランドとアイルランドへ行って、本場でウィスキーを楽しんでみたい
その希望のためにお金を貯めるのも、いいかもしれません。
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