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モバイルハウス 三万円で家をつくる [活字中毒のトモ]


モバイルハウス 三万円で家をつくる (集英社新書)

モバイルハウス 三万円で家をつくる (集英社新書)

  • 作者: 坂口 恭平
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2013/08/21
  • メディア: 新書


今は無事に暮らせているけれど、先のことは分からない恐怖が常にあります。
なんででしょうね?おそらくは、ホームレスになってしまったら即行野垂れ死にするのが
分かっているからだと思います。
ひきこもり漂流記~人生断捨離日誌・ブログ~」を読んでいるのですが
なんとなく人事とは思えないというか、明日は我が身。
私、お金を稼ぐ才能が本当にないんです。
ホームレスになってしまったら、どうやって生きていけばいいのかしら
・・・と頭の中でシミュレーションを続けていると、この本に行き当たりました。
いい本です。この本に書かれていることが本当なら、野垂れ死にしなくていいかもしれません。

この本の著者は、作家であり建築家である坂口 恭平さん。
以前、この方の別の著書「TOKYO 0円ハウス 0円生活」も読んだことがあります。
今回は、「TOKYO 0円ハウス 0円生活」に出てきた鈴木さんや、
「多摩川のロビンソン・クルーソー」こと船越 保雄さんの協力を得て
安価なモバイルハウスを作ることにしたのでした。

なぜモバイルハウスなのか、というと、車輪をつけてしまえば
家は「建築物」とは認定されないからだそうです。
つまり、家に車輪がついていて、どこへでも動かすことができれば
そもそも「家屋」として認識されないし、家を建てるための土地を確保する必要もない。
キャンピングカーとして、駐車場に停めておくことができるのだそうです。
家を建てるための材料も、人から余っているものを譲ってもらったり
ホームセンターで安く購入したりして、3 万円ほどに抑えることができるのだそう。
さらにソーラーパネルを取り付けてしまえば、必要な電気を自分で賄えるとのことです。
駐車場に停められる程度の広さの家なので、トイレや風呂もないし
冷蔵庫も置いていないそうですが「最低限の暮らし」は可能だそうで。

そして坂口さんがしきりに文字にしていらしたのが「聞いてみれば、大抵のことは何とかなる」
ということでした。モバイルハウスを置いてもいい、と言う駐車場のオーナーも
探せば見つかるし、きちんと確認してみれば、駐車場に置いた家に郵便も届くそうです。
だから、何かをしたいと思ったときは、安易にお金で解決しないで
いろいろ考えて、それができるかどうか聞いてみるといい、と言います。
お金は「考えない技術」なんですって。うまいこと言いますね。
確かにお金を払えば楽に解決できるけど、お金がなけりゃないで、それなりに暮らす方法は
実は探せばいくらでもある、不安を取り除くには「知る」ことが一番、というお話でした。

探せばいろいろ方法はあるのか・・・と思ったら、すごく安心しました。
こんなことでいいのか?とも思いますが、とりあえずホームレスになっても
すぐには野垂れ死にしない希望が見えたかも。

坂口さんはこちらの DVD で、モバイルハウスの作り方を公開していらっしゃいます。

坂口恭平/モバイルハウスの作り方 【DVD】

坂口恭平/モバイルハウスの作り方 【DVD】

  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • メディア: DVD


来るべき時が来たら、買ってみようか・・・。


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