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離れて暮らす親に元気でいてもらう本 [親の病気と遠距離介護]


離れて暮らす親に元気でいてもらう本

離れて暮らす親に元気でいてもらう本

  • 作者: 田中 元
  • 出版社/メーカー: 自由国民社
  • 発売日: 2013/03/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


1 年くらい前に、ブロガー makimaki さんの 書評 を読んで興味を持ち、購入したのに
そのあと両親が遊びに来て、
こんなタイトルの本を本棚に置いておくと、万が一見つかった時に
気を悪くするかも・・・と思って、はた目には見えない場所に置いておいたところ
すっかり読むのを忘れてしまっていた本です。
今回、義両親が来沖したことで、思い出して読んでみました。
makimaki さん、本書をご紹介くださりありがとうございます。

よくよく考えれば、タイトルからして完全な「子供の都合」である本なのですが
その理不尽な子供の都合に、何とかして応えようとしている内容のようです。
タイトルの通り、親とは「離れて暮らす」のが前提ですし
一般的にはあまり触れられない、認知症やお金の問題などにも
一定の答えをくれている本です。
そう、遠距離介護の本を何冊か読んでいますが、
たいていの遠距離介護本は、どっちつかずの内容が多くて
「できる人ができる時に、できることをするしかない」という結論に達することが多いのですが
この本は、最初から一貫して「介護する側」の味方というか
介護する側とされる側が、遠く離れて暮らすことを、責めていません。
むしろ積極的に応援しているかも。

今回、久しぶりに義母がウィークリーマンションに滞在しましたが
IH ヒーターの使い方からして戸惑っていたことを思うと、
義母本人が「暖かい沖縄で余生を暮したい」と本気で希望しているにもかかわらず
希望通り沖縄に迎えたとしても、彼女が新しい暮らしに完全に適応するのは
難しいだろうと思いました。
転居して新しい暮らしを始めると、あっという間に認知症が進む可能性が高いことが
容易に想像できたのです。
となるとやはり「離れて元気で暮らして」もらうのが一番で
住み慣れた土地と家、知り合いに囲まれて、
できるだけ元気で暮らしてくれるのが良いと思います。
私たちは今のところ沖縄を動く気はないので。

こういうスタンスの子どもが多いから、こんなタイトルの本が出てくるのかもしれません。

ただし、本書に書いてあることを実行しようとすると、すんなりいかないであろうことも
簡単に想像できました。
認知症の親を病院に連れていくときの声掛けの仕方とか
お金の管理方法とか、色々書いてありますが、どれも子供目線で書かれているので
「一緒に病院へ行っていただけませんか」と働きかけたところで
親が本当に納得して認知症の診断に病院へ向かうだろうか・・・と想像してみたところ
「否」という答えしか出てきませんでした。この言葉でも、充分プライドを傷つけそうです。
お金の管理もね・・・私の父(元銀行員)なんて、ボケても札束を数えられそうな感じなので
死ぬまで管理なんてさせてもらえないでしょうし、しないほうがいいと私も思います。
やっぱり、人それぞれ、という結論に行きつきそうです。









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コメント 2

みっちゃん。

はじめまして。離れて暮らす親に元気でいてもらう本を図書館で見つけ検索したところ ここにたどり着きました。
そんな本が目につくのも、今年長年住み慣れた場所を離れ沖縄に来たからなのかもしれません。ちなみに私 旦那からうしこと呼ばれています。また時々ここに遊びにきますね。いきなり失礼致しました。
by みっちゃん。 (2017-08-17 17:16) 

うしこ

>みっちゃんさん
ご来訪&コメントありがとうございます。
なんと、沖縄在住のうしこさんがもう 1 人いらっしゃるとは!
ものすごい親近感です。
by うしこ (2017-08-19 09:26) 

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