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わたしだけの後見人 [活字中毒のトモ]


わたしだけの後見人 年上と恋に落ち ハーレクイン・リクエスト

わたしだけの後見人 年上と恋に落ち ハーレクイン・リクエスト

  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • メディア: Kindle版



わたしだけの後見人 (ハーレクインコミックス)

わたしだけの後見人 (ハーレクインコミックス)

  • 出版社/メーカー: ハーレクイン
  • 発売日: 2011/08/01
  • メディア: Kindle版


こちらのお話はハーレクインロマンスの中でも「ヒストリカル」と呼ばれる分野に属するようです。
コミックの作者さんが「ハーレクイン・ヒストリカルはページ数も多くエピソードも豊富で
読むのはとても楽しいのですが、いざ自分で描くとなると
コミックに入れたいエピソードが多すぎて困る」というようなことを書いておられました。
ハーレクインって、もしかすると時代とともに内容が薄くなってるんでしょうか?

このお話の主人公は、セーラ・ペニントン嬢。両親を早くに亡くし
遺言で決められた後見人の保護を受けていましたが、その後見人は
彼女のめんどうを親戚に押し付けたまま、1 度も顔を見せることがありませんでした。
めんどうをみてくれる親戚も、後見人からの送金を趣味の賭け事に使ってしまい
セーラにはほとんど渡してくれません。
そんな状況に耐えかねてセーラは、成人したらすぐに家庭教師として働こうと
保護されている家から脱出を試みます。
ところが、たまたま近くまで来ていた後見人にそのことが知れてしまい
2 人は小さな宿屋で鉢合わせるのでした。

確かに読んでみると、普通のハーレクインロマンスより、読了に時間がかかりました。
内容が濃いのはもちろんですが、訳文が少し分かりにくかったです。
読んでいると大事な情報が抜けている気がしたり、台詞がおかしくないか?
と感じるところがたびたびありました。
いくら気さくな召使でも「寝室の用意はできたか?」と尋ねる主人に向かって
「当然でしょう」なんて答えないと思うのです。やろうと思えばもうちょっとスムーズな文章に
できるのではないか・・・と思わせるところもヒストリカルならではかも、と思いました。
今の英文訳者さんは本当に質の高い役を提供してくださる方が多くて
昔よりも格段に、訳文が読みやすくなっています。
ハーレクインロマンスもそのうち「カラマーゾフの兄弟」みたいに
新訳が出たりしませんかね?このお話の新訳、出たら読んでみたいです。

それと本書を読むと、このお話が「ハーレクインロマンス」であるならば、
今までただの文学作品にカテゴライズされていたお話も、ハーレクインロマンスに入るのでは?
と思わされます。「ジェイン・エア」とか
果樹園のセレナーデ」とかは、どストライクでハーレクインロマンスになると思いました。
ハーレクイン・ヒストリカル、好きかも。
もっといくつか読んでみたくなりました。





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