氷の伯爵 [活字中毒のトモ]
今日からもう仕事です。今年は年末年始の休みが短かったな。。
休みの間に、厚めの本を読もうと思っていたのですが、結局挫折して
読んでいたのはハーレクイン小説でした。
このお話は、コミックを読んでから原作を読みました。
「氷の伯爵」の異名をもつ独身主義者のダレンヴィル卿が、友人の子どもを見て
自分の子どもが欲しくなります。
子どもを持つには結婚しなくてはいけない!ということで、彼は急きょ結婚を思い立つのでした。
動機が不純ですから、花嫁の条件がぶっとんでいます。
「血統が良く、歯が丈夫で腰の大きい、気性が穏やかな貴婦人」
その条件を見事にクリアしたと、ダレンヴィル卿が勝手に思い込んだのが
彼の親戚の家に引き取られていた孤独な少女、タリーでした。
このお話はコミックの方がすっきりとまとまっていてよかったです。
コミックの作者さんが「原作が本当に素晴らしい」と絶賛していらしたので
原作も読んでみたのですが、原作はどうも、タリーの妄想癖が際立っていて
話の途中でしょっちゅう変な妄想が出てくるので、
お話と妄想の境目を見極めるのが面倒でした。
それに、原作ではダレンヴィル卿とタリーがお互いに言葉足らずなのが
とてももどかしかったです。普通、妻に黙って妻の弟を探す旅に出たりしますかね?
タリーもタリーで、夫の性格を勝手に決めつけて、
相談なしに独りで弟を探そうとしたりします。事前に何も伝えずに
勝手に動くので、相手が心配したり不安になったりするということが
お互い分かっていない印象です。
それでいて、相手に不安にさせられると、相手を責めています。
それじゃまずいんじゃないか・・・?
彼らの結婚生活の行く末が心配になったのは、私だけでしょうか。
そうはいっても、基本的に感動するお話で、もちろんハッピーエンドです。
ヒストリカルなので、ハーレクインロマンスとしては長めの小説で
時間のある時にゆっくり読むとよいお話です。
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