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カラスの補習授業 [活字中毒のトモ]


カラスの補習授業

カラスの補習授業

  • 作者: 松原始
  • 出版社/メーカー: 雷鳥社
  • 発売日: 2015/12/02
  • メディア: 単行本


カラスの教科書」の補足本。
補足と言っても、この本も 400 ページあります。
補足本、と書きましたが、作者の松原さんはこの本を「強化版の狂歌書」と言っておられ
今回も、カラスについて面白おかしく語っておられます。

この本には、松原さんが実際にカラスを観察する様子が頻繁に出てきます。
京都御所で何時間もカラスを眺め続けたり、ねぐらに来るカラスの数を数えたり
ハシブトガラスとハシボソガラスの餌のとり方の違いを検証したり
かなり地味でおもしろい観察方法が詳細に語られていて
読みながら、松原さんがカラスの観察をする様子が頭に浮かんでは爆笑していました。
通勤中に読むのはお薦めしません(とはいっても、こんなに分厚い本
通勤時に持ち歩く人はあまりいないでしょうけれど)

また松原さんはカラスヲタではあるけれど、カラスだけでなく多趣味な方で
雑学もたくさんお持ちであることが分かりました。
この本にはいろいろなアニメや映画、漫画のパロディが登場します。
色々な情報を手にして楽しんでおられるのだということがよく分かります。

さて本書を読んで質問してみたくなったのが
「ハシブトガラスとハシボソガラスは混ざりあう可能性はないのか?」ということです。
お互い近くに暮らしていても、なんとなくハシブトガラスのほうが優勢で
ハシボソガラスはハシブトに遠慮して暮らしている、というか
まるでジャイアンに会わないように歩く道を変えるのび太のような暮らし方をしているのですが
同じカラスなんですよね?犬や猫、はたまた人間のように
違う種類でもどこかで混ざり合って、亜種ができたりしないのかしら?
本書を読んだ限り、その可能性は薄そうなのですが。
カラスってそこまで、自分の「種」を認識しているんでしょうかね。
私から見たら、ハシブトもハシボソも同じに見える・・・というか
カラスの教科書」を読むまでは、カラスにいくつも種類があることを知りませんでしたから
見た感じ似たような黒い鳥なんだから、そこまで縄張り争いをしなくても
一緒に仲良く暮らしたりはできないんだろうか?と思ってしまいました。

カラスの教科書」と合わせて 800 ページもカラスの話を読んでしまったので
もうお腹いっぱいか・・・というと意外にそうでもなく
カラス飼っちゃいました」とかも面白そうだったので
Kindle にダウンロードしてみました。続けて読んでみようと思います。


カラスの補習授業

カラスの補習授業

  • 作者: 松原始
  • 出版社/メーカー: 雷鳥社
  • 発売日: 2015/12/02
  • メディア: 単行本




別件ですが、ブログの nice! 機能を停止しました。
勝手に読んだ本の感想を垂れ流しているだけのブログですが、
nice! をいただけるとどうしても気になって、そのうちに疲れてしまいました。
このブログを、読んだ本の記録と文章を書く練習という、本来の役割に戻そうと思います。

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