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国境のない生き方 [活字中毒のトモ]


国境のない生き方: 私をつくった本と旅 (小学館新書)

国境のない生き方: 私をつくった本と旅 (小学館新書)

  • 作者: ヤマザキ マリ
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2015/04/01
  • メディア: 新書


確か、どなたかのつぶやきを読んで興味を持ったのだと思うのですが・・・はて、どなたのだったか。

「テルマエ・ロマエ」の作者として有名な、ヤマザキ マリさんのエッセイ。
どうもヤマザキ家の家訓的なものが
「子供を育むのに大切な要素は、大自然と旅、そして書物」であったらしく、
心に残る書物を紹介しながら、それにまつわる人生の旅の思い出をも語る、
がコンセプトになっている本です。

なにがすごいって、ヤマザキさんのお母様がすごいです。
お母様があんな人だからこそ、ヤマザキさんが今のような人生を歩んでいらっしゃる
というのがよく分かる本でした。
シングルマザーで音楽家。娘たちを連れて仕事先へ移り住み
他人に娘を預けて遠征もどんどんこなす。
この母に育てられたら、さぞかし自立心旺盛な娘に育つだろうと思いました。
・・・でも、待てよ。ヤマザキ家に生まれたのがウチの娘のような子だったら
お母様はあんな子育てをしたかしら?
親子の組み合わせって大事ですよね。親が期待しても、子供がついてきてくれないこともあるし
子供の希望を親が聞いてくれないことも、いっぱいある。
ヤマザキさんのところは、親子の相性が良かったのだと思います。

もう 1 つ考えたのが、やりたいことの優先順位のつけ方によって
人生はいかようにも変わるのだな、ということでした。
私も高校生くらいのときには、ヤマザキさんと同じように
理屈が通っていないことはしたくない人間でした。
どうして制服を着なくてはいけないのか、どうして学校にアクセサリーをつけて行ってはいけないのか
どれだけ考えても分かりませんでした。実は、今も分かっていません。
国境や国籍についてあまり考えていなかったのも、似ているかも。
ですがその後、私の人生はヤマザキさんのそれとはまったく違うものになりました。
たぶん私の中で、楽しい家族を持つことの優先順位が高かったからだと思います。

あと、若い頃からやりたいことは、ちゃんとやっておくべきだとも思いました。
17 歳でイタリアへ渡ると、27 歳で帰国する頃には
10 年もイタリアで暮らした経験値があるのです。27 歳という若さなのに。
これはすごいことです。その後その経験を土台に、さらに面白い経験ができるのですから。

娘もやりたいことを精一杯やってくれるといいですが。
まずは、行きたい大学へ行けるかしら。



国境のない生き方: 私をつくった本と旅 (小学館新書)

国境のない生き方: 私をつくった本と旅 (小学館新書)

  • 作者: ヤマザキ マリ
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2015/04/01
  • メディア: 新書



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