追憶のひと [活字中毒のトモ]
こちらもコミックが素敵だったので、原作を読んでみました。
結論から言いますと、どちらも素敵です。お薦めです。
ヒロインのシビラが幼いころに、隣に住むトマス老人のところへ
孫息子のギャレスが引き取られてきました。
ギャレスはシビラより 7 歳年上。最初のうちは子ども同士楽しく遊んでいましたが
そのうちシビラはギャレスに恋をするようになりました。
ですがシビラは聞いてしまったのです。ギャレスが祖父に
「シビラに恋をされても迷惑だ」と伝えているところを。
それ以来、シビラはギャレスを避けるようになり、ギャレスもアメリカに去りました。
ですが 10 年後、トマス老人が亡くなり、彼の会社を継ぐために
ギャレスが帰国します。
ひたすらピュアなお話で、実際にはないだろうと思えます。
タイトルは「追憶のひと」ですが、全然追憶になってない。
原題は "Stranger from the past" だそうです。
うーん・・・なんというか、ヒロインの気持ちが全く切り替わっていないのが
よく分かるタイトルですね。
原題のとおり、シビラはギャレスのことを忘れようと努力しているのに
10 年経っても全然忘れられないのです。
それどころか、再会してますますギャレスを好きになっています。
そのせいで、新しい恋もできなかったようです。ものすごくピュアな女性ですね。
お話では、ピュアなシビラにギャレスも応えてくれるのですが
現実の世界ではこうはいかないだろうな・・・と思いました。
ハーレクインロマンスってこういうところが好きです。
現実にはあり得ないような展開で、最後には必ずハッピーエンドになる。
時代劇のように安心して読めます。
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