子爵の贈り物 クリスマス・ストーリー [活字中毒のトモ]
こちらは「子爵の理想の花嫁選び」でハヴロック卿の花嫁を探すために、
花嫁の条件リスト作りに参加させられた友だちのうちの 1 人
チェプストウ卿が主人公のお話です。
結婚せざるを得なくなった哀れな友人、ハヴロック卿の
花嫁探しを手助けしたチェプストウ卿でしたが、
彼は本来結婚して人生を縛られることなど大嫌いで、逆にただ楽しいだけのことが大好き。
ハヴロック卿を手助けしただけなのに、自分も結婚をしたがっていると
周りに思われるのが嫌で、知人のバドワーズ卿夫妻から
クリスマスの招待を受けたのを幸いに
チェプストウ卿はロンドンを逃げ出したのでした。
ですがバドワーズ卿の家には、チェプストウ卿の妹の親友である、
ハニーサックル・ミラーが、家庭教師として住み込みで働いていました。
彼女は昔からチェプストウ卿にいつも冷たかったのですが、再会して彼女を良く知るうちに
チェプストウ卿は恋に落ちていきます。
このお話はコミックの方が好きです。
原作だと、チェプストウ卿はなんとなく自分よがりの印象で
ハニーサックルの気持ちを本当にきちんと考えているのか、分からないです。
ハニーサックルをよく見ると、意外と美人で、ナイスバディだということが分かって
何とかモノにしたいと頑張っている軽率なお兄さんの印象がぬぐえません。
しかも「子爵の理想の花嫁選び」で作った「理想の花嫁のリスト」に
見事に引っ張られているというか
無意識にハニーサックルをリストに当てはまるかどうか、
判断しているところが恐ろしいです。
あのリスト、女性に見せたら一瞬で殴られるほどひどいリストでしたよ?
チェプストウ卿、アンタ本当に大丈夫?
幸いなことに、あのリストはチェプストウ卿の手元にはないので
彼がこのリストの話をハニーサックルにしなければ、
2 人は幸せに暮らせるかもしれません。
だけど軽いチェプストウ卿と考えなしのハヴロック卿のことですから
そんなシーンはないにもかかわらず、
お互いに夫人を紹介しあった時に、余計なことを口走る場面がリアルに想像できました。
こうなると、リスト作りを手伝った別の友人たち(アシェンデン伯爵とモーガン氏)
のお話もぜひ読んでみたいのですが、どうやら出ていないようですね。
待っていたら、そのうち書いてもらえるかしら。
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