SSブログ

君に友だちはいらない [活字中毒のトモ]


君に友だちはいらない

君に友だちはいらない

  • 作者: 瀧本 哲史
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/11/13
  • メディア: 単行本


タイトルを見ると衝撃的ですが、要点をまとめると
「Facebook で『いいね!』をしてくれる友だちはどうでもいい。
必要なのは、同じ目標の下で、苦楽をともにする『戦友』である」
というお話。

残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する」を読んだ後で、
本書を買いました。
たぶん「海賊の経済学 ―見えざるフックの秘密」を買った時点で
この本も買ったと思うのです。
ですが、読んだのはこの本が先でした。
なんとなく、文字が大きくて、読みやすそうだと思ったのです。

著者は瀧本 哲史さん。
本書を書かれた段階では、ご自身の身分を「エンジェル投資家」と名乗っておられます。

この本を読み始めたころ
海賊の経済学 ―見えざるフックの秘密」のついでに買ったことをすっかり忘れていて
こちらから読んでしまいました。
それが失敗だったのかも?
あまり記憶に残りませんでした。

ただ、著者が非常に頭がいい、かつ彼自身も自分が頭がいいと認識している
のだけは分かりました。
とにかく、自分の成功体験が、いたるところに書かれているのです。
読んでみると、確かにそれはいいことだと思いました。
だけど、他にどうやって応用すればいいのか、よく分からない。
コンサルティング会社が、面白そうだというのは分かりました。

あと著者が漫画「ワンピース」を好きではない、というのもよく分かりました。
現実ではあんなこと、ありえない、というのです。
普通の世界では、1 度仲間になってしまえばその関係が一生続くということはない
プロジェクトが終われば解散だし、プロジェクトの最中でも
素行の悪い仲間がいたら切るのは普通だと。
まあ、そうですよね。確かに私も現実的ではないと思います。

また残念なことに、紹介されたコンテンツを無料で見るのが難しいです。
無料で「王様のレストラン」を見ようとすると、
変なコンテンツが多いのにはびっくりしました。
だからって DVD を買うほど観たいわけじゃないんだよなあ・・・。
本から参考文献を拾って、続けて読むのが好きな私には
残念なポイントとして記憶に残りました。たいていの人はそんなこと気にしないかも。
「7 人の侍」は、有料ですが観れそうなので、暇な時に観ようと思います。

ただ、メーカーの暗い未来を当てていたことはすごかった。
またゴキブリを 1 匹見つけたときは全力で殺そうとするのに
雇った人間が 1 回妙なことをしたのを何故許すのか
本人が「これはグレーゾーンなんですよ」と強弁しているケースでも
客観的には黒も黒、即アウトであることが少なくない
という意見は興味深かったです。
世の中逆の意見が圧倒的に多いので。
もしかすると「世の中の意見」というのは自分に甘い人が流しているのかもしれないです。
そして世の中も「それでいいか」と思いがち。
そのほうが、みんなにとって楽ですからね。

また、アメリカが「海賊そのものの」という意見も面白かったです。
アメリカは、海賊のような国だからこそ
みんな平等に出征する機会を与えられ、しょうもないしがらみにとらわれない。
どんどん新しい発見をして、新しい仕事を生み出す。
なるほど、と思いました。
単純に下手な鉄砲を撃っているわけではなかったんですね。
海賊だったんだ。言い得て妙だと思いました。

ナショナリストへの厳しい意見も興味深かったです。
「昔は良かった」といってはいけないのも、よく分かりました。



君に友だちはいらない

君に友だちはいらない

  • 作者: 瀧本 哲史
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/11/13
  • メディア: 単行本



コメント(0) 
共通テーマ:

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント