幹事のアッコちゃん [活字中毒のトモ]
3 月の忙しい時期がようやく終わり、ちょっとだけ自分の時間が戻ってきました。
こういう時は、難しい本ではなく、ストーリーを楽しめるフィクションがいいなと
本棚に眠っていたこの本を手に取りました。
「ランチのアッコちゃん」と「3時のアッコちゃん」の続編です。
待望の続編ですが、読み終わった時
「あれ、このシリーズ、これで終わり?」という感じがしました。
今回は、下記の 4 つの短編で構成されています。
第 1 話 幹事のアッコちゃん
第 2 話 アンチ・アッコちゃん
第 3 話 ケイコのアッコちゃん
第 4 話 祭りとアッコちゃん
今回も、アッコちゃんは周りの人たちを 5 日間だけ自分の世界に引きずり込んで
相手の考えや習慣を変えていきます。
「第 1 話 幹事のアッコちゃん」では、
寂しがり屋の癖にプライドが高くて自意識過剰な、面倒くさい男
久瀬 涼平に、忘年会の幹事を楽しんでやるコツを教えます。
「第 2 話 アンチ・アッコちゃん」では、なんとアッコちゃんの同級生が登場。
同級生なだけで仲良くもなんともなかった彼女のスレた生き方を
ちょっとだけ変えます。
「第 3 話 ケイコのアッコちゃん」と「第 4 話 祭りとアッコちゃん」では
おなじみの後輩、澤田 三智子が困っているところを、
またまた面白い方法で助けてくれるアッコさん。
ですが今作では、アッコさんがどことなくパーフェクトウーマンぽくない
というか、むしろちょっとダメな性格をさらけ出しているのが目立ちます。
行き当たりばったりで、思い付きだけで生きていることを、他人に見破られたり
高熱を出してスッピンで寝込んでいるところを、ライターに取材されたり
けん玉のお稽古に出かけて、あまりに下手なので傷だらけになったり。
まあ、アッコさんなので、そういうところもみんなに愛されるのですけど。
50 歳を過ぎても、世界を股にかけて自由に生きている
アッコさんの様子を想像するのは、とても楽しかったです。
いい息抜きになりました。
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