囚われの令嬢と愛をささげる伯爵 [活字中毒のトモ]
「麗しの子爵ときまじめな令嬢」のスピンオフです。
こちらも、Kindle Unlimited で読みました。
1848年、ドイツの小国クルーゼル=シュタット。
イギリスの公爵令嬢レノーラは、クルーゼル=シュタットの王子クルトと婚約して
ドイツへやってきましたが、クルトに実際に会ったところ
彼はレノーラに暴力をふるう DV 男でした。
必死の思いで彼の元から逃げ出し、アムステルダムへ向かったレノーラでしたが
途中で革命軍に見つかり、捕まってしまいます。
革命軍のリーダーはヴォルフラムと名乗る大柄な男性で
じつはイギリスの伯爵でもあり、ドイツでは “黒騎士" と呼ばれる英雄でした。
ヴォルフラムがド M で、レノーラがド S のカップルです。
レノーラにどんなにひどいことをされても、ヴォルフラムはひたすら耐えます。
さらに何をされても、レノーラを裏切らない、生涯君だけを愛すると
歯の浮く台詞を囁き続けます。
こんな人・・・いないよね。
レノーラはレノーラで、無理やり結婚させられたヴォルフラムに対する感情が
何であるのかがなかなか分からず、かなり後まで彼に
「愛している」と言うことができません。
それなのに、快楽を一度覚えてしまうと、
自分からヴォルフラムをセックスに誘います。とても積極的です。
つまり「身体だけの関係」でいいってこと?分からない人です。
「麗しの子爵ときまじめな令嬢」と比べると、
「ありえない」感が強すぎて、あまり好きになれませんでした。
「麗しの子爵ときまじめな令嬢」では、カリスタの親友があと 1 人いる設定でしたが
彼女が主人公であるはずの次作は、まだ発表されていないようです。
「囚われの令嬢と愛をささげる伯爵」の日本語版が発表されてから
もう 3 年以上経つようですが、どうなったのか・・・あきらめたのかな?
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