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別れ際にじゃあのなんて、悲しいこと言うなや [活字中毒のトモ]


別れ際にじゃあのなんて、悲しいこと言うなや

別れ際にじゃあのなんて、悲しいこと言うなや

  • 作者: 黒瀬 陽
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2018/06/19
  • メディア: 単行本


娘に会いに東京へ行ったとき、飛行機の中で読みました。
やっぱり旅の友は小説がお薦めです。

1996 年、広島県内の某中学校が舞台。主人公の小林は、中学 2 年生。
新しいクラスで「イケてる」メンバーとつるもうとしますが、失敗します。
仕方なく、地味すぎる “THE 優等生”の祐介、豚骨ラーメンに目がない肥満体の TK、
天然ボケで神社の息子ジョー、そして “エヴァ” で日本語を学んだタイ人・クルン
がいるグループに入れてもらいました。
ですがこのままではこのグループの序列はクラスで底辺です。
そこで彼らはそれぞれが「イケとる」ことをすると誓い合い、
24 時間テレビに募金したり、15 キロのダイエットに挑戦したりしますが・・・。

読み終わった印象はあまりよくありませんでした。
これは実話?違いますよね。あとがきでフィクションだと書いてありましたし。
どうも、やりすぎ感が抜けなかったです。
特に、外国人であるクルン一家を追い出すために
学校でビラがまかれ、デモが行われるあたり。
あんなの学校でやらんでしょ?私が中学生だった時代ですら
学校で行われていたのはヤンキーの校内徘徊程度でしたよ。
作者のバックグラウンドが分からないので、何とも言えませんが
日本人の外国人労働者やその家族に対する今の感情って、
本当はどんなものなんでしょうね?
クルンは姿かたち、生活習慣が違うから、グループの他のメンバーと
何となく距離が開いてしまうものなんでしょうか。
確かに見た目や生活習慣は違いますけど、人間って根本的に同じだと思いますけどね。
でも価値観は、今まで自分が培ってきたものの積み重ねでしかないので
外国人労働者とその家族と、どういうふうに接したらいいのか
本当のところは分からない人が大半かもしれませんね。
私はというと、会社のビルの 1 階にあるコンビニで
外国人のスタッフとお釣りの額についてよくもめている程度です。
彼らは本当に、お釣りを良く間違います。
慣れない通貨だし、レジも難しいし、まあ間違うことはあるんでしょうけれど
お釣りは多すぎるのも少なすぎるのも嫌なので、
毎日自分でも計算して、合わなければ「お釣り多くないですか?」
「私は 550 円渡したので、お釣りは 100 円じゃないですか?」とか
その都度確認しています。
商売なんだから、お金を渡したら正しい額のお釣りが返ってくるべきなんじゃないのか?
こういうのは本当に疲れます・・・って、話がものすごく逸れましたね。
ファ〇マのレジのお釣り、自動で出てくるようにならないかな。

Amazon の「内容紹介」には本書は「広島版スタンドバイミー」であると
書かれていましたが、そんなええもんか?ちょっとお薦めできません。
でもフィクションにいちゃもんつけても仕方ないので
このあたりで書くのをやめておきます。



別れ際にじゃあのなんて、悲しいこと言うなや (早川書房)

別れ際にじゃあのなんて、悲しいこと言うなや (早川書房)

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2018/06/25
  • メディア: Kindle版



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Ujiki.oO

So-netブログ在籍中はお世話になりました。
So-netプロバイダー解約によって7月末にSo-netブログは自動的に削除されました。
Nice!を戴いたことを感謝して、
「 So-netブログ 転出 Movabletype 」の3ワードで Google検索しますと、わたしの fc2 や WP の記事がトップページに表示され、So-netプロバイダーがSo-netブログを削除する前にSo-netブログを完璧に転出させる方法を解説しております。
今まで色々とありがとうございました。
by Ujiki.oO (2018-08-08 15:04) 

うしこ

>Ujiki.oO さん
ご来訪ありがとうございます。ブログを転出されるとのこと、今後のますますのご発展をお祈りいたします。
by うしこ (2018-08-11 11:02) 

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