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そしていま、一人になった [活字中毒のトモ]


そしていま、一人になった

そしていま、一人になった

  • 作者: 吉行 和子
  • 出版社/メーカー: ホーム社
  • 発売日: 2019/04/23
  • メディア: 単行本


書店で立ち読みしたところ面白くて、そのまま購入しました。
最近は Amazon でばかり本を買っていたので、
こういうパターンは久しぶりでした。
ちゃんと(?)立ち読みしてから買うと、やはり読了までのスピードが速いです。
寝かせておく期間が短い。

有名な俳優さん、吉行 和子さんの著書です。
吉行さんは今年で 84 歳。NHK 連続テレビ小説の「あぐり」では
病弱な美少女という印象が強かったですが、
親のあぐりさんやエイスケさんはともかく、お兄さんや妹さんも先に亡くなって
病弱だったはずの和子さんがいちばん長生きをしていらっしゃいます。
いや、あぐりさんは 107 歳まで生きていらっしゃいましたが
子どもが親よりも早くに亡くなってしまうのは悲しいので
3 人の子どものうち、和子さんが長生きして、あぐりさんを看取られたのを読んで
ああ、あぐりさん良かったね、と思いました。

あぐりさんが亡くなられて、一人になった和子さんは
吉行家の人たちのことをあれこれ思い出して、本書にまとめました。
また並行して、ご自身の俳優業の話や
趣味の旅行や俳句の話などもされていらっしゃいます。
こういう、自分の頭の中を整理するようなお話が、本になって売れるのって
すごいですね。和子さんは旅行に行っても
旅行記が出たり、テレビ番組になったり。
なにか思いついて始めると、それが後で必ず実になるような印象を持ちました。
なんてうらやましい。
ご本人がそのように書かれているだけですかね?
本書を読んで、岸田 今日子さんとそのお嬢さんとで行かれた
インド旅行記「脳みそカレー味」も読んでみたいと思いましたが
この本はすでに絶版となっているようで、
Amazon では 1 万円を超える高値がついていました。うーむ。
・・・とここまで書いて、那覇市立図書館のサイト で検索してみたところ
なんと蔵書があるみたいです!借りに行かねば。

また私は、和子さんが 2010 年に舞台を引退されていたことを
本書で初めて知りました。もう 10 年近く前です。
その後もパスポートの更新は 10 年で本当にいいのか悩んだり
友人にケアハウスのパンフレットを送ってもらったりしながら
お仕事を楽しんだりもして、「もうダメ」と「いやまだやれる」
を行ったり来たりされていらっしゃいます。
「まだやれる」が勝っているときに、良いお仕事をされるんでしょうね。
一人になっても、お仕事をきちんとして
俳句を読んで、無理のない(ように見える)ペースで生きていらっしゃる。
見習いたいと思いました。
私が 80 超えて生きていたらの話ですけれど。



そしていま、一人になった

そしていま、一人になった

  • 作者: 吉行 和子
  • 出版社/メーカー: ホーム社
  • 発売日: 2019/04/23
  • メディア: 単行本






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