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高知能者のコミュニケーショントラブル2:人間は自閉的知能を持ったサルである [活字中毒のトモ]




高知能者のコミュニケーショントラブル: IQが20違うと会話が通じない」の続編です。
こちらも Kindle Unlimited でダウンロードして読みました。

著者の安間さんは今回
「人類って、自閉的知能が高すぎて、群れから追い出されたか
自分から出て行ったチンパンジーなんじゃないの?」
という仮説を立てました。
そして世界はどんどん、自閉症の人たちが生きやすい方向でに進んでおり
世界の中でも日本という国は、なかなかの自閉文化大国であると解説されています。

今回も面白く読ませていただきました。
私は検査を受けていないので、自分がどのカテゴリに属するのか知らないし
今となっては知りたくもないのですが
世の中がどんどん自閉症に優しくなっていると聞いて、ほっとしました。

個人的には、インターネットの発達は
今まで自宅に引きこもっていた世界中のヲタを
市場に引っ張り出すための手段だったと思っています。
そのお陰で、優良な顧客が増えたのは間違いない。
つまりヲタが活躍して、頑張ったから、今の社会ができたわけではなくて
どちらかというと、ヲタを食い物にしようとする人が頑張って
ヲタを市場に引きずり出したと思っています。
だけどそれと並行して、実力さえあれば、ゲートキーパーを介さないで
どんどん世の中に受け入れてもらえるようになりました。
ヲタを食い物にしようとした人たちは、
こういう結末を想定していなかったんじゃないですかね。

日本にしてみても、昔は本当に生きづらかった。
人と同じことをしなくてはいけないし、忖度しなくてはいけないし
私にとっては全く訳が分からない社会でした。
「え、それ変じゃない?」と言えるようになったのは
ほんのここ 10 年くらいの話だと思います。
それだって「空気読め」とか言われますし。
でも確かに、ヲタには優しいというか、一つの技術を極める職人が
大事にされる文化だというのは、その通りと思います。

あと「自閉症の人から見たら、定型の人こそ『定型発達症候群』という病気だよね」
という第 6 章第 1 節のくだりは本当に、どうして私が思っていることを
こんなにはっきりと文章にしてくれたのかしらと不思議に思いました。
おんなじことを思っている人、いたんだ。
いるけど、それ言ってしまうと、社会で生きていけないので、
黙っているんですね。
実際、定型の人とそうではない人って、どちらの方が多いのか
ちょっと気になりました。尺度を何にするかにもよりますが。
明らかに「発達障害」と認定されている人以外に
私のように診断を受けずに、世の中でひっそり生きているものも
けっこういると思うので、
もしかしたら、非定型の方が与党だったりする可能性、あるかもしれません。





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