SSブログ

「新型コロナ恐慌」後の世界 [活字中毒のトモ]


「新型コロナ恐慌」後の世界

「新型コロナ恐慌」後の世界

  • 作者: 渡邉哲也
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2020/03/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


Kindle 版の無料サンプルで目次を読んだところ、
「近い将来こうなるだろうな」と薄々感じていたことが全部書かれていたので
購入して読んでみました。
この時期にこんな内容の書籍を出せるなんて、すごいスピードです。
渡邉さんすごい。

本書によりますと、新型コロナウイルスの影響で、グローバリズムは完全に終わり
世界中で中国のデカップリング(切り離し)が進むそうです。
もともと米中貿易戦争を繰り広げている最中の両国は
コロナを機にさらに溝を深めます。というかアメリカがこの機に乗じて
完全に脱中国を目指すのだとか。
さらにアメリカだけでなく西側諸国がこぞってバンブーカーテンを構築するだろうと
書かれています。

上記の内容だけをサラッと読むと「そんなの当たり前じゃん」と
思うかもしれませんが、この本のすごいところはなんといっても
この経緯が時系列的に、背景も踏まえて非常にわかりやすく説明されていることです。
こんなに国際社会を分かりやすく解説してくれる本、初めてかも。
また日本の政治の裏もたくさん説明されていて、
普段の報道からはまったく読み取れないことを、たくさん知ることができました。
次の自民党総裁として候補に挙がっている人たちの中に、
まともに推薦をもらえそうな人がほとんどいないことから
安倍さんは今まで頑張って制度を整えて、次の総裁候補を立てようとしていたけれど
コロナウイルスのせいで、候補者に素質がないことがばれてしまったので
今のままだと安倍さん続投もあり得るらしいです。
安倍さんが最近、中国寄りになっていたのは、権力の移譲を前提に
派閥均等人事と総理候補を閣僚や重職に起用してきたからだそうです。
でも最近は、その路線に見切りをつけて、自分で何とかしなくちゃと思いはじめたと。
だとすると、安倍さん本当に、人を育てるのが下手ですね。

そして日本は内需があるから、中国からの観光客にすがらなくても
ちゃんと経済は復興できるので、コロナが問題となったときに
とっとと外国人の入国を制限しておけば良かったのに、残念だったねとも
書いてありました。これはちょっと本当かどうか、よく分からないですが。
本当にそんな内需あるの?

また中国の切り離しが加速したとしても、中国が崩壊して
14 億の難民が世界中に溢れることになるのは、どの国も希望していないということで
今後どのように経済を軟着陸させるのか、各国のかじ取りに目が離せなくなりました。


「新型コロナ恐慌」後の世界

「新型コロナ恐慌」後の世界

  • 作者: 渡邉哲也
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2020/03/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント