コロナウイルスの終息とは、撲滅ではなく共存 [活字中毒のトモ]
2020 年 5 月 31 日にフジテレビで放送された「池上彰緊急スペシャル!」の内容から
構成され、編集・加筆された書籍だそうです。
分かりやすく説明してくれると言えば池上さんかな・・・と思って読んでみました。
とはいえ、5 月の段階で明らかになっていたことを 12 月に読んで
状況が目まぐるしく変わっていることを知り、びっくりしました。
テレビで放送されて半年程度し経っていない内容が、こんなに古いと思えるとは。
とにかく、びっくりするほどデータが古いので
現状を知りたいなら本書を読むのではなく、
ニュースを観て、Web からデータを取ってくる方がいいです。
この本を読むメリットは、今まで起きたことを時系列でおさらいできることです。
分かりやすい言葉で、事実が語られているので、読みやすいです。
台湾での感染拡大防止策や、
スペイン風邪が流行ったときにどのような対策がとられていたかなど
一般人が聞いても「へー」と相槌を打てる程度の優しい内容です。
抗ウイルス薬やワクチンについても書かれていますが、
こちらは今となっては情報が古いので、読まなくてもいいかも。
書籍は本当に、新しい情報を入手する手段としてはダメになりましたね。
完全に、既存のはっきりしている事実がどのようなものかを知るための
ツールになってしまいました。
そしてコロナが蔓延したことで、紙の書籍の価値が下がったと思います。
そりゃそうですよね。
今、自分の前にだれが読んだか分からない本を読もうなんて人は、奇特な存在です。
最初に読む人だって、読んだ後の置き場に困るので、電子書籍の方がいいですよね。
電子書籍の唯一の弱点は、良いと思った本を人に貸せないことですが
こんなにウイルスがはびこっていたら、そもそも本の貸し借りなんてしなくなりますよね。
コメント 0