シニア&初心者に捧げる我が70年の投資哲学：うしこの毒吐き部屋：SSブログ

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シニア&初心者に捧げる我が70年の投資哲学　[活字中毒のトモ] [編集]

作者: 長谷川慶太郎
出版社/メーカー: 徳間書店
発売日: 2019/05/17
メディア: 単行本

「2020長谷川慶太郎の大局を読む」で長谷川さんが自薦しておられたので購入しましたが
読み始めたところ、個別の株についての見解が多くて
あまり読み進められなかったところへ、コロナが蔓延して
投資の本を読む気が起きなくなっていました。
そして 1 年以上寝かせていたのですが、去年の秋ごろ
「そういえば、長谷川さん今頃にいつも『大局を読む』を出しておられたな」
と思い出して、家に残っていた本書を引っ張り出し、再読しました。
ですがやはり、あまり進まなくて、読了までにものすごく時間がかかってしまいました。

本書が出版されてから 2 年弱だというのに、
「いつの時代の話をしているのだろう？」感が満載です。
さまざまな分野の具体的な銘柄を上げて
「この企業はここが売り」とか「ここはやめておいた方が良い」と
アドバイスしてくださっているのですが、前提がすでに古くなっているので
まったく役に立ちません。
出版されてすぐに読んでおけば、豊富な経験と膨大な知識に裏打ちされた
良心的な投資のアドバイス本だったと思います。

ただ今でも通用する箇所はちゃんとあって、
第 2 章以降の長谷川さん個人の投資哲学や会社四季報の読み方などは
これから投資を始めたいと思う方々にはお勧めです。
ひとことでまとめると、
きちんと勉強して、買いたい企業のことを理解しなければ
株なんて買ってはいけないし、
借金してまで投資をするのは馬鹿げている、ということです。
まっとうな教えですね。

長谷川さん、1 冊本を書けるほど、株のことを勉強していらしたのですね。
お忙しかっただろうに、どこにそんな時間があったのかしら。
「2020長谷川慶太郎の大局を読む」は、亡くなられてから出版されたようですから
亡くなる直前までお元気だったのでしょうね。
私もできればそうありたい。
長谷川さんのご冥福をお祈りいたします。

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