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ドラッカーと生産性の話をしよう [活字中毒のトモ]


ドラッカーと生産性の話をしよう

ドラッカーと生産性の話をしよう

  • 作者: 林 總
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/04/19
  • メディア: Kindle版


公認会計士や経営コンサルタントとしてご活躍中の林 總さんの著書です。
Kindle Unlimited で薦められたので、ダウンロードしてみました。
読んでみると非常に読みやすい本で、あっという間に読んでしまいました。
架空のアパレル会社を舞台に、ドラッカーの生産性理論が
会計を使って具体的に説明されています。

某日、ニューヨーク行の飛行機でファーストクラスに乗り合わせた
4 人の客がいました。そのうちの 1 人が、西園寺 周作。
日本のウォルマートとよばれる、いまや年商 1.3 兆円超の小売りチェーン
「スーパー西周」を一代で築き上げた人物で、
いまでは世界中からコンサルの依頼があるという経営の神様です。
一緒に乗り合わせたうちの 1 人が、青年実業家の安田 正信。
当時は飛ぶ鳥を落とす勢いを持つアパレルメーカーの社長でしたが
数年後すっかり落ちぶれてしまいます。
ところが、ひょんなことから西園寺と再会し
彼から経営について、教えを授けてもらえることになったのでした。

ビジネス成功のカギは、生産性を上手にマネジメントすることであり
経営者の手腕はそのことに多くを割くべきだというのが、印象に残るお話でした。
企業活動とは、知識労働者が頭の中にある専門知識によって、
生産要素である人、モノ、カネを総合的に活用して
企業全体の生産性を向上させ、新たな価値である現金に変換させるプロセスである
ということで、ホワイトカラーの労働者を下記の 3 つに分類し
それぞれの役割が明確にされています。

1. 純粋な意味での知識労働者
2. テクノロジスト
3. サービス労働者

マニュアル作りを他人に任せてはいけない、とか
業務日報を書くのは大切だ、などの意見も新鮮でした。
末端の労働者からすれば、日報を書く意味ってどこにあるのだろう?
ワークロードだけ増えているのでは?と思っていたので
日報にも意味があることがわかって良かったです。
ちょっと真面目に書こうと思いました。

またファクタリングについて分かりやすく書かれていて、
今まで業務で不思議に思っていたことが腹に落ちたので
個人的にはそこがとても有意義でした。
金銭債権をファクタリング会社に売れば、
その分キャッシュフローが良くなるんですね。
そのからくりを知らないまま会社の契約書を読んでいたので
今回背景を知れてよかったです。



ドラッカーと生産性の話をしよう

ドラッカーと生産性の話をしよう

  • 作者: 林 總
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/04/19
  • メディア: Kindle版



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