秋葉原先留交番ゆうれい付き [活字中毒のトモ]
西條 奈加さんの著書が Kindle Unlimited で読めるとなれば、それは読まねば
ということでダウンロードしました。
本書の舞台は現代の秋葉原。そこの交番に勤める権田も筋金入りのオタクです。
彼のもとへ、謹慎中の後輩である向谷が転がり込んできました。
それだけでも十分面倒なのに、なんと向谷は一緒に連れてきてしまいました。
足だけの幽霊を。
足だけの幽霊の、生前の名前は渡井 季穂(わたらい きほ)というのですが
彼女がどうして亡くなったのかを探るついでに、
オタク警官とその後輩は、さまざまな珍妙な事件を解決していきます。
西條さんの書く現代小説を初めて読みましたが、私は時代小説の方が好きかも。
彼女の書く時代小説は、読みだすといつも、
他のすべてを放置してそれに没頭してしまうのですが、
この作品はそういったことがありませんでした。
とはいえ、病院の長い待ち時間などに読むには絶好の本です。
オタクという趣味を除けば、権田さんは極めてまっとうなお巡りさんで
こういう人が交番にいてくれると、かなり心強いと思いました。
普通の交番って、行ってみるとお巡りさんはいないことが多いです。
AI でもなんでもいいから、24 時間ちゃんと駐在していて欲しいのですが。
このお話、続編があったりするでしょうか。
・・・と思って探してみたのですが、今のところない様子。
権田さんが妙な事件を解決する様は、あまりハラハラしないで楽しめるので
息抜きには良い本です。続編出ませんかね。
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