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ボクはやっと認知症のことがわかった 自らも認知症になった専門医が、日本人に伝えたい遺言 [活字中毒のトモ]




ゴールデンウィークの間、久しぶりに実家に帰省したのですが
3 年ぶりに対面した父には、なんと認知症の症状が現れておりました。
これから父が亡くなるまでの間、色々と対処しなくてはいけないことが増えそうだな
と思ったので、参考になりそうな本を探したところ、
Kindle Unlimited でこちらを見つけました。

認知症医療とケアに多大な功績を残した「認知症界のレジェンド」であり
2021 年 11 月に亡くなられた、精神科医の長谷川和夫先生の著書です。
医師がご自身の体験をもとに
読売新聞編集委員の猪熊 律子さんの協力を得て執筆されたそうです。

本書によると、認知症は「連続している」のだそうです。
認知症になったからといって突然、人が変わるわけではない
昨日まで生きてきた続きの自分がそこにいるのだと。
これを読んで、私はとても安心しました。
なんだ、外側からは分からないけれど、
中の人は以前と同じように存在しているのですね。
ただし自分の体験の「確かさ」が揺らいでいて、日常生活にも影響が出ていると。
そうであれば、あまり「なんか変だな」と思わずにいられそうです。
あとは進行速度がどの程度なのか、様子を見守っていきたいと思います。
父本人は病院で診断を受けるのは嫌だと言っているそうです。
診断してもらえば、進行を遅くする薬を処方してもらえるかもしれないのにね。

この病気に直面して気持ちを落ち着かせるのに、
宗教が有効だというのは目からうろこでした。
どのようなものでも、心の支えがあることが重要なのですね。
父には信仰心というものが全くありません。かえって大変かもしれないです。
さて今後どうなるか・・・状況に応じて柔軟に対応したいと思います。
とりあえず、本書を読むことで、いったん落ち着くことができました。
良本です。同じような状況の方にお薦めします。






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