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ミ・ファミリア [活字中毒のトモ]


ミ・ファミリア 悲しいのに笑い、泣きながら踊ったベネズエラの日々

ミ・ファミリア 悲しいのに笑い、泣きながら踊ったベネズエラの日々

  • 出版社/メーカー: 諏訪書房(ノラ・コミュニケーションズ)
  • 発売日: 2012/10/13
  • メディア: Kindle版


Amazon の購入履歴によると、本書を購入したのは 2021 年 8 月だそうです。
その頃ベネズエラという国に少し興味を持って調べてみたのですが
「治安が悪い」以外の情報が出てきませんでした。
ハテ・・・あの国って石油の埋蔵量が世界一ではなかったでしたっけ。
上手に活用していれば、治安なんて悪くなるはずないのに、何故?
不思議に思って、もう少し情報を・・・と検索してヒットしたのが本書です。

著者は漢那 朝子さん。漢那さんということは、ルーツは沖縄の方?
と思いましたが、本書にはそのような情報は出てきませんでした。
本書には、漢那さんがベネズエラ人のご主人と出会い、
結婚して彼の祖国へ移住してから、精神を病んで帰国するまでの
10 年の出来事が綴られています。

まず思ったのが「漢那さんのご両親、よく結婚を許したな」ということでした。
私が親だったら、絶対許さなかったです。
まあ娘は私が許さなかろうと、お構いなしに結婚しそうな気がしますが。
地球の裏側、しかもあまり治安が良くない土地に、
娘を嫁がせたいと思う親は多くないと思います。

次に驚愕したのが、あの国の政治体制のひどさです。
選挙で与党が変わるたびに、仕事を解雇されるって、ありえないです。
逆に身内はとても大切にしてくれるみたいですが。
政治に庶民の暮らしがそこまで翻弄されるなんて
ちょっと住むのは無理だと思いました。
そして政権が変わるたびに、今まで築きあげていた何かが
いともあっさり覆されるので、長い目で判断しようと誰も思わないし
経済も文化も育たない。恐ろしい国でした。
これじゃ、漢那さんでなくとも精神を病むと思います。
なんというか・・・だらだらとその日を暮らしていくだけなら
何とかなるのだけど、夢や希望を持つと
ろくなことにはならない国だという印象です。
これは石油の有効活用もできないわ。

こんな不思議な国なのに、漢那さんの嫁ぎ先の人たちは
底抜けに陽気で、感情的。いつも情緒たっぷりの生活をしておられました。
その後どうしていらっしゃるのだろうと思ったら
ベネズエラへふたたび」という本が出ていることが分かったので
そちらも読んでみようと思います。



ミ・ファミリア 悲しいのに笑い、泣きながら踊ったベネズエラの日々

ミ・ファミリア 悲しいのに笑い、泣きながら踊ったベネズエラの日々

  • 出版社/メーカー: 諏訪書房(ノラ・コミュニケーションズ)
  • 発売日: 2012/10/13
  • メディア: Kindle版




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