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ベネズエラへふたたび [活字中毒のトモ]


ベネズエラへふたたび

ベネズエラへふたたび

  • 作者: 漢那朝子
  • 出版社/メーカー: 諏訪書房(ノラ・コミュニケーションズ)
  • 発売日: 2013/06/28
  • メディア: Kindle版


ミ・ファミリア」を出版した年(2010 年)の夏、
漢那さんは本を手にもう 1 度ベネズエラのベラ家を訪れました。
わずか 1 週間の旅でしたが、たくさんの親戚と再会したり
先住民族活動家にインタビューしたりして、
あわただしくも充実した旅を楽しまれたようです。

前作では写真がほとんどありませんでしたが(盗まれたらしい)
今作ではベネズエラのいたるところでたくさんの写真を撮って持ち帰られたようで
ベラ家のその後の様子や、2010 年当時のベネズエラの街並みが良く分かりました。
写真を見ているだけだと、ここが「世界一治安の悪い国」だとは思えなかったです。
プールつきのアパートに暮らしている元義妹や、
美術学校の校長としての地位を確立し、
幅広い人たちに絵画や彫刻を教えている元ご主人など
親戚の皆さま、リタイアされた方が多く、
それなりにゆとりを持って暮らしておられる様子。
街を歩く人たちの顔も明るいし、カメラを見つけると陽気にポーズをとる。
ベネズエラ人、明るい。そして強い。

そして漢那さんのルーツが沖縄であることが、本書に書いてありました。
やっぱり。珍しい名前ですもの。
ご両親は横浜に住んでいらっしゃったそうですが
まだパスポートが必要な時代から、
親戚が入れ代わり立ち代わり沖縄からやってきて
漢那家に泊まっていく。親戚が集うのが当たり前のお家だったそうです。
このあたりはすごく風景が頭に浮かびます。
親戚は助け合うのが当たり前、の沖縄がルーツの方であれば
ベネズエラでの親戚に囲まれた暮らしも、違和感なく受け入れられたかも?
そうだったとしても、大変だと思いますが。

100 ページほどの本なので、あっという間に読めます。
色とりどりの写真を見ていると、旅に行きたくなるけど
・・・治安悪いんですよね。ううむ。
できれば、本書を読む前に「ミ・ファミリア」を読んで
人物相関図をまとめて置くと良いかもしれません。
(「ミ・ファミリア」には、巻頭に家系図があります。
そちらを見ながら読むと、誰が空港に迎えに来てくれて
誰が泊めてくれたのか、よく分かります)



ベネズエラへふたたび

ベネズエラへふたたび

  • 作者: 漢那朝子
  • 出版社/メーカー: 諏訪書房(ノラ・コミュニケーションズ)
  • 発売日: 2013/06/28
  • メディア: Kindle版



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