大家さんと僕 これから [活字中毒のトモ]
「大家さんと僕」の続編です。
続編というか、完結編ですかね。
「大家さんと僕」が出版されたころ、大家さんは右足を骨折して入院してしまいます。
それからは入院→リハビリ→退院→骨折→再入院のサイクルに入り
だんだんと弱り、2018 年 8 月に亡くなられたそうです。
かわいい絵の漫画なのに、大家さんが弱っていく様子がリアルで
老いるってこういうことなのだと思いながら読みました。
戦中からずっと堅実に生きて、最後までしっかりしてお亡くなりになられた。
大家さんのご冥福を心からお祈りいたします。
なんというか、楽しげなエピソードがたくさん書かれているのですが
それ以上に、大家さんが弱っていく様子がリアルで
しんみりとします。
どんな感想も、意味がないくらい。
歳を取るにつれ、体力がなくなっていくと
髪を洗うのも美容院に頼まなくてはならなくなるし、
書き物をするのだって筆圧が弱くなって薄い字しか書けなくなる。
それでも大家さんは凛として、深窓の令嬢のようでした。
最近は人生 100 年時代とか言ってますけど、私こんな歳まで無理だわ。
そういえば、本中に出てきて、草むしりを手伝ってくれる
チャラい後輩芸人は ちゃらてり・まじっく の、のちゃーんさんだそうです。
YouTube で下記の動画を見つけましたが、本当・・・漫画そっくり!
(いや、漫画の方ががイメージ出して書かれているのだ)
大家さんが「きっと、のちゃんさんは良い家のお育ちよ」と言ってらっしゃいましたが
本当か・・・?実際に会ってみないと分からない何かがあるのかも。
90 歳近いおばあさんに、進撃の巨人を薦めるセンスはさすがですね。
私の感想なんて、本当にどうでもいいので
一読をお勧めします。