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「人生の勝率」の高め方 成功を約束する「選択」のレッスン [活字中毒のトモ]


「人生の勝率」の高め方 成功を約束する「選択」のレッスン

「人生の勝率」の高め方 成功を約束する「選択」のレッスン

  • 作者: 土井 英司
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/09/13
  • メディア: 単行本


一昔前に「アマゾンのカリスマバイヤー」と呼ばれた方で
こんまりさんの「人生がときめく片づけの魔法」のプロデューサーを務め
現在は エリエス・ブック・コンサルティング の代表者である土井 英司さんの著書。
Kindle で無料サンプルを読んでみて、面白かったので購入しました。

架空のセミナー「AI 時代に勝ち残るビジネススキル講座」の講師を務める D 氏が
参加者の中でも特に貪欲な 20 人を相手に「選ぶ力」を身につける方法について
語る内容になっています。
D 氏は言います。
「ボーリングでは、センターピンを倒さなければストライクが取れない。
ビジネスもそれと同じで、センターピンを選んでそれを倒すことができれば
結果を出すことができる
努力しても報われないのは「選択」を間違っているからだ」

読んでみてまず思ったのは、土井さんはかなり前向きな性格だということです。
セミナーの参加者から人格を否定されるコメントをもらっても
「僕って、愛されてるなー」と思うところとか
他人のアドバイスを聞いて実行したことが失敗に終わっても
もう 1 度アドバイスをもらいに行って、相手を追い込んで本気にさせようとか
普通はなかなか思えないです。とても軸がしっかりした方です。
きっとご両親から愛されて育った自信があるからですね。

それに土井さんは、中学に入学してからは独り暮らしを始め
友達とほとんど遊ばずに職員室に入り浸って先生とおしゃべりをしていたそうです。
そんな生活をしても、大人になったらこんなに前向きな人になれるのだ
という事実にまずびっくりしました。そしてとてもうらやましいです。
そういう生活、私もしたかった。飽きるまで一人で本を読んでおけばよかったです。

頭脳には税金は課せられないので、教育が最強の投資である
良い住宅に住むということは、未来を作らないものにお金を使うということ
だから運が悪くなる
車を持たずにタクシーで移動しろ
「オープンな人」や「ネットワークをたくさん持っている人」の方が
お金持ちになれる
などの意見は大変参考になりました。
車ね・・・確かに数百万円出して新車を購入して
その後も維持費を払い続けるなら、その分のお金でタクシーに乗ったっていいわけです。
タクシーが自動運転になってくれたら是非そうしたい。
はやく自動化されますように。



「人生の勝率」の高め方 成功を約束する「選択」のレッスン

「人生の勝率」の高め方 成功を約束する「選択」のレッスン

  • 作者: 土井 英司
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/09/13
  • メディア: 単行本




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ビジネスで勝つネットゲリラ戦術詳説 [活字中毒のトモ]


ビジネスで勝つネットゲリラ戦術【詳説】 (ワニの本)

ビジネスで勝つネットゲリラ戦術【詳説】 (ワニの本)

  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2019/07/01
  • メディア: Kindle版


えらいてんちょうさんが書いたビジネス戦略の本。
ビジネスも「しょぼい」方法で勝ちに行ってます。

普通、ビジネスの世界では、ごく少数の「持てる者たち」
つまり人・金・モノ・情報などたくさんのリソースを持っている大企業と
それらを持たない「持たざる者たち」がいて
「持たざる者たち」は普通の方法では「持てる者たち」には勝てません。
ただし、よくよく観察すると、ビジネスの世界にも
コンピューターのバグのような、ルールが狂う瞬間や原因が存在するので
それを突き止めて、上手く利用して戦うべき、つまり
ゲリラのような戦術を使ってサバイバルしましょう、という内容になっています。

経済のバグは、特殊な条件下でしか起こりませんが
人の感情は、日々ころころ変わるので、バグを見つけやすいそうです。
そして SNS が普及した現在なら、そのバグを使って商売をすることは
比較的簡単だと。
そして大企業ではなくゲリラだからこそ
スピードにも乗れるし、失敗も恐れなくていい
身軽に撤退できる、と書いてあります。確かにその通りです。
ただし、人だけは味方につけておかなければならない。
うーん・・・お金がない社会で生き残るには、やっぱり人望が必要なんですね。

後半の第 3 章、第 4 章では、SNS を使ってビジネスをするにあたり
炎上に対処する方法が色々書かれています。
色々書いてあるのですが、炎上したら撤退、というルートはなくて
炎上を利用して、逆に知名度を上げるとか
できるだけ早期に丁寧に謝罪した後、
新しいネタをかぶせてほとぼりをさますのが良いそうです。
その他、ゆるいゲリラ的組織を活用する方法もたくさん書かれています。
この辺りは経営者の目線で書かれているので、
えらてんさんの現在の視点が良く分かるというか、
ああ、やっぱりこの人経営者なのだ、従業員とは視点が違うと思いました。

さて私は生涯働くとして、どのようなバグに注目すべきか。
周りをよくよく観察して、探してみようと思います。



ビジネスで勝つネットゲリラ戦術詳説 (しょぼい自己啓発シリーズ)

ビジネスで勝つネットゲリラ戦術詳説 (しょぼい自己啓発シリーズ)

  • 作者: えらいてんちょう(矢内東紀)
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2019/07/01
  • メディア: 単行本



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しょぼ婚のすすめ 恋人と結婚してはいけません! [活字中毒のトモ]


しょぼ婚のすすめ 恋人と結婚してはいけません! (しょぼい自己啓発シリーズ)

しょぼ婚のすすめ 恋人と結婚してはいけません! (しょぼい自己啓発シリーズ)

  • 作者: えらいてんちょう(矢内東紀)
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2019/07/01
  • メディア: 単行本


しょぼい起業で生きていく」が面白かったので、こちらも読んでみました。
本書によると、えらてんさんは奥様と出会ってから 2 日で婚約し
2 週間で結婚されたそうです。
なんて決断力のある人なんだ。

そんなに急に結婚して、ご両親は反対しなかったのかしら、と思ったら
やっぱり「もう少し待った方が」と言われたそうです。
さらには奥様のご家族には反対されたそうで。でしょうね。
それでも「結婚は両性の合意のみに基づいて成立するんだから」
ということで、押し切ってしまったそう。このパワー、どこからくるんだろう。
奥様のことをものすごく惚れぬいて・・・とかではないそうですから
他にどんなモチベーションがあると、
こんなに結婚に突っ走れるのか、秘訣を聞いてみたいです。

ただ書かれていることには概ね共感できます。
私が結婚した時も、勢いで色々なことを押し切りましたから。
結婚には勢いが大事です。
「配偶者に助けられ生活力がパワーアップする」とか
「同棲は結婚前の予行演習にはならない」とか
「やらなくても困らないことは、やらなくてもよい」とか
自身の経験と照らし合わせながら、共感して読んだ項目がたくさんありました。
えらてんさんの家では、
洗濯物を裏返しのままたたんでも良いことになっているそうですが
うちなんか洗濯後の衣類は、個人用の洋服ボックスに放り込むだけですもん。

逆にこの本を読んで初めて気づいたのが
「1 年間で 3 組に 1 組の夫婦が離婚しているというのは大ウソ」という話で
改めて説明されたらその通りなのですが、その年に結婚した夫婦と離婚した夫婦の
比率がだいたい 3:1 だったからといって、
3 組に 1 組の夫婦が離婚しているわけではない。
これを指摘されるまで、この数字について何の疑問も抱かなかったのですが
言われてみればその通りで、例えば同じ論理で
2018 年の人口動態総覧 を見て、
出生 : 死亡の比率がざっくりで 7:10 だからといって
「1 回生まれたら平均で 1.4 回は死ぬ」とかありえませんよね。
データの見方って難しい(いや私が数字にめっぽう弱いだけ)

またこの本にはえらてんさんの奥様(てんつまさん)もたびたび登場して
興味深いコラムを書いたり、悩み相談にのったりされていらっしゃいます。
妻公認で「しょぼい結婚」について本を書いている、
つまりご夫婦揃ってお 2 人の結婚は「しょぼい」と言い切っていらっしゃる
だけど、お 2 人はとても幸せそうです。
確かに私も、結婚した当初の目標はとてもささやかでした。
2 人で同じ家に帰ってくることができれば、それで良かった。
そういう気持ちを久しぶりに思い出しました。



しょぼ婚のすすめ 恋人と結婚してはいけません! (しょぼい自己啓発シリーズ)

しょぼ婚のすすめ 恋人と結婚してはいけません! (しょぼい自己啓発シリーズ)

  • 作者: えらいてんちょう(矢内東紀)
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2019/07/01
  • メディア: 単行本



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しょぼい起業で生きていく [活字中毒のトモ]


しょぼい起業で生きていく

しょぼい起業で生きていく

  • 作者: えらいてんちょう
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2018/12/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


「えらいてんちょう」こと矢内 東紀さんの著書です。
Kindle Unlimited でダウンロードして読みました。

えらいてんちょうさん(略して「えらてん」さんと呼ばれることが多いようです)は
大学在学中に「就職活動なんてやってられない」という理由で
あいまいに起業しちゃったそうです。
そもそも、毎日決まった時間に起きて、スーツを着て満員電車に乗って
会社に通うのが無理、とも思ったんだとか。

わかる。超わかる。

私も大学生のころ、就職がなかなか決まらなくて
こんなに内定が出ないなら、もう仕事なんてしなくてもいいってことでは
とか思っていましたし、
働き始めてからも、通勤電車大嫌いです。
今は沖縄にいるので、モノレールにさえ乗らなければ、通勤は快適です。
東京で働けと言われたら・・・無理だな、たぶん。
ですが起業というアイデアは浮かびませんでした。

えらてんさんの言う「しょぼい起業」は、初期費用をあまりかけずに
生活の中で自分のやれることや、日常やっていることを事業化する
例えば自分のご飯を作るついでに、大目に作る雰囲気で飲食店を経営するとか
ガレージに置きっぱなしのハイエースを、使っていない間だけ有料で貸し出すとか
そういう簡単なことでいいそうです。
店舗だって、自宅兼店舗で全然問題ないので、
とりあえず営業時間をきちんと決めて、毎日店を開ければいいのだと。
↑この「営業時間をきちんと決めて、毎日店を開ける」というのは
商売人として非常に重要だと思います。
不定休というのが商売として一番アカンやつというか、客の立場からすると
とても行きづらいのです。そりゃ店を開ける側も人間ですから
平常通りに開けられないことも、あるとは思いますが
店を営業する前提としては、きちんと営業時間を決めておいた方がいいです。
毎日開けろとは言わないけど、不定休じゃなくて、定休日を作ってほしい。

とりあえず店を開けておくと「草むしりしてくれ」とか「洗濯機処分してくれ」
みたいなよく分からない依頼が入ってくるというのは、
えらてんさんの人柄かもしれませんね。
そうか、起業って愛想のいい人の方が向いてるんだ。
商売なんだから、当たり前か。
愛想よく店を開けていると、色々な人が集まってきて
その人たちの欲しいものを無料であげたり、ネット環境や寝る場所を提供したり
会合の場所を提供したりしていると、そのうちに
「ああ、それくらいのことなら俺がやるよ」という協力者が現れるのだそうです。
人間ってやっぱり、何かしてもらったら、それを返そうという習性があるんですかね。
もらいっぱなしではいけない、みたいな。

第 6 章は「しょぼい起業」の実例集になっていて
えらてんさんに共感して「しょぼい喫茶店」をオープンさせたえもてんさんの話とか
pha さんや借金玉さんとの対談が掲載されています。
pha さんとの対談の中で、子どもをパチンコ台になぞらえているところを読んで
通勤バスの中で爆笑しそうになりました。
お金入れても玉出てこない・・・うますぎるわ。

おもしろい本だったので、調子に乗って
えらてんさんの他の著書も購入してしまいました。
Kindle Unlimited で読めるのは、今のところ本書だけなので。
いい広告だと思います。



しょぼい起業で生きていく

しょぼい起業で生きていく

  • 作者: えらいてんちょう
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2018/12/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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世界の大富豪2000人がこっそり教えてくれたこと [活字中毒のトモ]


世界の大富豪2000人がこっそり教えてくれたこと (王様文庫)

世界の大富豪2000人がこっそり教えてくれたこと (王様文庫)

  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2013/09/27
  • メディア: Kindle版


Kindle Unlimited でダウンロードしました。
トニー野中さんて、誰?と思って、彼の Web サイト を見たところ
現在の肩書は「企業経営者/成幸者研究家」なのだとか。
成幸者研究家ですか・・・なんでも言ったもん勝ちですね。

トニーさんは、国家プロジェクトである
飛行機の次世代ジェットエンジンの開発に携わったことがきっかけで、
イギリスのロールスロイス社に駐在しました。
そこで中型の民間旅客機のエンジン開発を通じて
自家用ジェット機にも携わったことで、
自家用ジェット機を所有する大富豪とたくさん会えたことから
彼らと一緒に過ごすうちに、
大富豪たちにはいくつかの共通の習慣があることに気づきます。

・お金(経済)の習慣
・時間の習慣
・健康の習慣
・家族やパートナーも含めた人間関係(人脈)の習慣

お金持ちになったのに、不幸な人生を送ってしまう人は
このどれか 1 つが大きく欠けているか、あるいは、
1 つだけが突出しすぎているそうです。
幸せなお金持ちは、この 4 つの習慣を非常に大事にしている
というか、この 4 つの要素が満たされなければ
幸せなお金持ちにはなれないんだそうです。

具体的な習慣については、10 章に分けて細かく書かれています。
私が特に興味深いと思ったのは
「悪口や愚痴を言う人たちとは付き合ってはいけない」と
「女性が大富豪になるプロセスは、男性とは少し違う」でした。
悪口や愚痴を言う人たちとは付き合うな、というのはその通りで
付き合うとストレスがたまるので、私も付き合いたくはありません。
女性が大富豪になるプロセスが男性とは違うというのは
過去に女性で、まとまったお金を手にする方法が
慰謝料や相続などしかなかったから、こういう意見が出ているだけで
これからは違うだろうな、と思いました。
どのような相手をパートナーに選ぶのか、
特に人生の伴侶は何を基準にして選ぶのか、という項目も面白かったです。
結婚するときに「この相手を選んだら、将来どうなるだろうか?」と
考えない人はいないと思うのですが・・・大富豪になる人たちは
「自分がこの人を選んだ」という認識が強いということですかね?
ですが学生時代に付き合った相手が、10 年後、20 年後にどうなるかなんて
・・・分からないもんですよ、実際は。
離婚しようと思って結婚する人もいないでしょうし。
そう考えると、パートナーに恵まれた人は、結果的にラッキーだったとしか
言えない気がします。もしくはどんな相手と結婚しても
最終的に「良かった」と思うしかないとか。


世界の大富豪2000人がこっそり教えてくれたこと (王様文庫)

世界の大富豪2000人がこっそり教えてくれたこと (王様文庫)

  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2013/09/27
  • メディア: Kindle版



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他人を引きずりおろすのに必死な人 [活字中毒のトモ]


他人を引きずりおろすのに必死な人 (SB新書)

他人を引きずりおろすのに必死な人 (SB新書)

  • 作者: 榎本 博明
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2016/09/06
  • メディア: 新書


できれば引きこもって暮らしたいので、対人関係はとても苦手です。
人を不快にさせるツボが、よく分かっていないので
気付くと「あれー、なんでこの人こんなに怒ってるんだろう?」
ってことが良くあります。
この本は、他人の怒りのツボを理解したいというよりは、
怒る方が理不尽だよという思いが強いときに購入したものです。

この本の著者は、心理学者の榎本 博明先生。
Amazon で検索してみると、先生の著書はたくさんあるようです。
有名な方なのですね。

この本には、一見仲が良いと思われる知人の中に
他人を引きずりおろして人生を台無しにする人が存在すると書いてあります。
攻撃性は、批判する人自身の中にある
ほんとうは幸せな人を攻撃する前に、自分が幸せになれるように動くべき
なのにそれができない人について、1 冊の本としてまとめられています。

人が他人の悪口を言うのは、自己評価を高めるためだそうです。
「自分の考えが妥当であり、自分は能力が高い」
と思っていたいがために、周りの人を貶めるそうです。
・・・なんか迷惑な話ですね。

甘えと恨みの根っこは同じ、という意見は新鮮でした。
甘えるのが好きだと、それが満たされない場合、恨みが生じると。
これも迷惑な話です。なんでそうなるんですかね?
甘えたいのが満たされなかったからって、相手を恨むって・・・
ものすごく面倒くさいです。

そして他人から引きずりおろされないようにするには
「できない人に親切にしないこと」なんだそうです。
できる人から親切にされると、優位に立って上からものを言われているようで
ムカつくんですって。分からないことが分かる方が、幸せと思わない人も
いるんですね。
同じ理由で「落ち込みやすい人に、励ましの声をかけてもいけない」そうです。
ですが声をかけなかったらかけなかったで
「あいつは冷たい」とか言われそうですけど。
ああ、面倒くさい。

こういう感情を「面倒だ」と思っていることが、
他人を怒らす原因であるようですね。だけどそんなことを言われても・・・。
甘えるのが好きな人と、他人の悪口ばかり言う人には
極力近づかないように気を付けることにします。



他人を引きずりおろすのに必死な人 (SB新書)

他人を引きずりおろすのに必死な人 (SB新書)

  • 作者: 榎本 博明
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2016/09/06
  • メディア: 新書



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2020長谷川慶太郎の大局を読む [活字中毒のトモ]


2020長谷川慶太郎の大局を読む

2020長谷川慶太郎の大局を読む

  • 作者: 長谷川慶太郎
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2019/10/11
  • メディア: 単行本


ここ数年、毎年読んでいる、長谷川 慶太郎じいさんの本。
いつもどこから情報を得ていらっしゃるのか不明なのですが
本書が出るたびに、前年に言っていたことと全く逆のことを言い始めたりして
興味深いです。
1 年の間に政治の局面が変わるってこともありますので
当たった外れただけを突っ込むのは野暮な話ですね。

さて来年の「大局を読む」も、昨年 同様
米中の大ゲンカについてページが多く割かれています。
ただ、慶太郎じいさんの現在の予測では
米中が大喧嘩をしたとしても、東西冷戦の時のように
世界中が「私はアメリカの味方」とか「中国の味方をするよ」みたいに
はっきりと立場を表明するわけではなく
各国自分の利益だけを考えて、いいとこどりしようとするので
インパクトは予想より小さくなるとのことです。
米中がお互いに関税を上げて取引を制限しているだけなので
輸出に依存しない国にとってはあまり痛いことはない
(日本も GDP に占める輸出の割合は 14.4%にすぎないので、大丈夫だそうです)
アメリカがファーウェイを締め出そうとしても、
ファーウェイの技術を欲しい国は他にいくらでもあるので、
資本主義市場経済をファーウェイは生き延びるだろう、と書かれています。

あと意外だったのが、日本の先行きをかなり楽観視されていることです。
米中が争っている間に、日本は漁夫の利を得ることができるそうです。本当か?
日本主導で日欧 EPA と TPP を合体させてしまえ、という意見には
ぶっ飛びましたね。そんなリーダーシップを取れる日本人、どこにいるよ?
日本は世界のグローバル・サプライチェーンになればいい、という意見は
面白いと思いました。そういう役割ならできると思います。
この国の立地条件は最適です。

国土が広い国の軍隊は、隅々まで統制を効かせるのが難しく
陸軍に重点を置かざるを得ないので、海軍が非力になることから
弱くなりがち、だから中国はたいてい外国と戦うと勝てない
という意見は面白いと思いました。
米中が貿易で喧嘩をしても、軍を使って喧嘩をしても
どちらもアメリカの勝ちだそうです。
このあたりは北野さんの意見と一致します。

その他、身の丈に合わない要求をしている国には、幸せな未来はない
という厳しいコメントも書かれています。
北朝鮮はミサイルを発射するたびに、国際的に孤立するだけなので
放っておけばそのまま兵糧攻めに屈して白旗を上げざるを得ない
ドイツ経済が減速しているので、二酸化酸素削減のための費用を
財政出動で賄う可能性があるが、タイミングを誤ると大変なことになる
イギリスはブレグジット目前だが、ブレグジット自体に経済合理性はないので
あとはじり貧、大英帝国は絶対に蘇らない、だそうです。



2020長谷川慶太郎の大局を読む

2020長谷川慶太郎の大局を読む

  • 作者: 長谷川慶太郎
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2019/10/11
  • メディア: 単行本



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建築基準法キャラクター図鑑 完全版 [宅地建物取引士]


建築基準法キャラクター図鑑 完全版

建築基準法キャラクター図鑑 完全版

  • 作者: ビューローベリタスジャパン株式会社 建築認証事業本部
  • 出版社/メーカー: エクスナレッジ
  • 発売日: 2018/09/21
  • メディア: 単行本


建築基準法の勉強が苦手な私は、調子に乗ってこんな本も読んでみました。

建築基準法に出てくる建築物や規制の数々を
擬人化してしまったという、マニアックな本です。
しかも登場するのはたいてい、萌え系の女の子です。
こんなの誰が考えたんでしょうね。本当にマニアック(買うやつもどうかしてるぜ)
物理的な建築物の擬人化はまだ分かる(そうか?)として
規制も擬人化・・・建築確認とか、どうするんだろう?と思ったのですが
確認対象の建築物の高さに合わせて、身長の違う少女たちが書かれています。
採光の緩和の説明は、スーツを決めた窓際のお姉さん、
窓口 ひかるさんがやってくれます。
凝ってますね・・・きっと作るの楽しかっただろうな。

とは言っても、こちらも建築基準法の本なので
マンガでわかる建築基準法入門」同様に、
建築基準法についてたくさんの説明が細かい文字で書かれています。
ここを読みたいかどうかで、本書の活用度は変わってくると思います。
私?もちろん読みたいと思わなかったので、
これを読んでも建築基準法の問題は 1 問も正解できませんでした(もういいって?)

この本は 2018 年 9 月の発行なので、田園住居地域も登場しています。
田園住居地域を擬人化すると、女子高生の住吉 みどりちゃんになるらしいです。
麦わら帽子をかぶった、童顔の女子高生です。
興味を持たれた方は、ぜひ購入してみてください。

大型本なので、持ち歩かずに家で読むのがお薦めです
(こんなの持ち歩く人、いないと思うけど)
Kindle 版が出れば、もっと需要はあると思うんですが、どうですか。



建築基準法キャラクター図鑑 完全版

建築基準法キャラクター図鑑 完全版

  • 作者: ビューローベリタスジャパン株式会社 建築認証事業本部
  • 出版社/メーカー: エクスナレッジ
  • 発売日: 2018/09/21
  • メディア: 単行本



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マンガでわかる建築基準法入門 [宅地建物取引士]


マンガでわかる建築基準法入門

マンガでわかる建築基準法入門

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ナツメ社
  • 発売日: 2014/05/12
  • メディア: 単行本


いちばんやさしい」本で理解できないなら、マンガでどうよ?と思って
こちらも購入してみました。

この漫画の主人公は、某大学で建築を学ぶ 1 年生の、市野 都ちゃん。
彼女は建築学科に入ったくせに、恐ろしいほど要領が悪く、計算も苦手。
建築基準法について分かりやすく教えてくれる人を探していたところ
彼女の友だちである真壁 築子(つきこ)から、彼女の従兄を紹介されます。
その人こそ真壁 創。一級建築士で近所に事務所も構えているのですが
神出鬼没な変態チックな人でした。

マンガはストーリー性もあり面白かったですが
そこはやっぱり建築基準法なので、
マンガ以外に膨大な量の文字を読み、図形も見なくてはいけません。
まあ、当たり前っちゃ当たり前ですね。
確かに宅建試験まであと 3 週間を切ってから読み始めたにもかかわらず
一応読了することができましたが
ただ読み終えることができただけなので、きちんと学習できたかどうかは謎です。
試験が終わった後自己採点したところ、建築基準法の問題は
1 つも正解できなかったようですし・・・つまり謎なんじゃなくて
学習できなかったと言うのが正しいですね。

残念ながらこちらも、2014 年 5 月に出版された本なので
2018 年に追加された田園住居地域は出てきません。
内容をアップデートして改訂してくれるといいのに。

建築基準法という、なじみのない法律を
なんとか理解したいという人には、そこそこお薦めです。
図も分かりやすいので、何回か頑張って読めば
それなりに理解できるかも・・・しれません。
とりあえず、1 回読んだだけでは無理だったというのは立証できました。

都さんは古本屋の娘で、超文系能であるにもかかわらず
推理小説「建築科教授探偵 S の事件簿」シリーズ(架空のお話です)
が好きすぎて、建築学科に入学していましたが、
私は宅建の勉強をしたいためだけに、この本を読みました。
動機としてどちらがマシか・・・たぶんいい勝負じゃないですかね。
本当に建築学科に入学する人は、もう少し建物に興味がある方々だと思うので
都ちゃんや私よりかは、この本に書かれていることをきちんと理解できると思います。



マンガでわかる建築基準法入門

マンガでわかる建築基準法入門

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ナツメ社
  • 発売日: 2014/05/12
  • メディア: 単行本



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米中覇権戦争の行方 [活字中毒のトモ]


米中覇権戦争の行方

米中覇権戦争の行方

  • 作者: 北野 幸伯
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2019/09/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


メルマガ「ロシア政治経済ジャーナル」の発行者、北野 幸伯さんの新刊です。
タイトルどおりの内容が書かれていて
沈みゆく大国アメリカと、アメリカを超えようとする中国の
覇権争いが今後どうなっていくかを
たくさんのソースを基に分析していく本です。

北野さんの論調はいつもながら明確で
中国経済は、国家ライフサイクル的には「成長期後期」に差し掛かっていることから
米中貿易戦争がなくても悪化していくトレンドで
米中貿易戦争が始まった結果、悪化のスピードが加速する
中国は不況に突入し、政治が不安定化する
民主主義的政権交代システムがないので、クーデターや革命が起こりやすくなる
核大国である米中の「戦争」は、情報戦、外交戦、経済戦がメインとなるが
中国はアメリカに勝てない
よって日本はアメリカの味方に付いた方がお得
だそうです。

そして並行して、近い将来中国に並ぶ大国となるインドを
最重要国家として良好な関係を築き
EU やロシア、その他中国の脅威を感じている国々
(台湾、ベトナム、フィリピン、オーストラリアなど)とも仲良くして
これらの国々をさりげなく日米の方に引っ張ってくる必要があるそうです。
そうしないと、日本はまた戦争に負けると。

いつもながら、北野さんの本は非常にわかりやすい日本語で
はっきりと書かれているので、
読んだ人が内容を読み違えることはないと思います。
そして目の前に差し迫った日本の危機について書かれているので
たくさんの日本人に読んでもらいたいです。

それにしても、中国もアメリカも
あんなに変な人たちが最高指導者で、本当に大丈夫なんでしょうか。
中国はともかく、アメリカなんて選挙で大統領を選んでも、ああですからね。
北野さんによると、「中国共産党の一党独裁体制が崩れて
民主化されれば」アメリカの勝ちらしいですが
あんな大統領で、本当にそこまで勝てるのか?

できるだけ短い期間で、日本は勝ち組に残っている状態で
戦争が終わることを望んでいますが
米中戦争はなんと 30~40 年続く可能性があるそうです。
私が死ぬまでには終わらない可能性があるってことですね。
あー・・・こんな変な時代で人生終わるのか。
しょうもないこと言ってないで、この状態が長期化するなら
どんな投資方法がお得なのかを、考えたほうがいいですね。



米中覇権戦争の行方 (扶桑社BOOKS)

米中覇権戦争の行方 (扶桑社BOOKS)

  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2019/09/24
  • メディア: Kindle版



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