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米中覇権戦争の行方 [活字中毒のトモ]


米中覇権戦争の行方

米中覇権戦争の行方

  • 作者: 北野 幸伯
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2019/09/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


メルマガ「ロシア政治経済ジャーナル」の発行者、北野 幸伯さんの新刊です。
タイトルどおりの内容が書かれていて
沈みゆく大国アメリカと、アメリカを超えようとする中国の
覇権争いが今後どうなっていくかを
たくさんのソースを基に分析していく本です。

北野さんの論調はいつもながら明確で
中国経済は、国家ライフサイクル的には「成長期後期」に差し掛かっていることから
米中貿易戦争がなくても悪化していくトレンドで
米中貿易戦争が始まった結果、悪化のスピードが加速する
中国は不況に突入し、政治が不安定化する
民主主義的政権交代システムがないので、クーデターや革命が起こりやすくなる
核大国である米中の「戦争」は、情報戦、外交戦、経済戦がメインとなるが
中国はアメリカに勝てない
よって日本はアメリカの味方に付いた方がお得
だそうです。

そして並行して、近い将来中国に並ぶ大国となるインドを
最重要国家として良好な関係を築き
EU やロシア、その他中国の脅威を感じている国々
(台湾、ベトナム、フィリピン、オーストラリアなど)とも仲良くして
これらの国々をさりげなく日米の方に引っ張ってくる必要があるそうです。
そうしないと、日本はまた戦争に負けると。

いつもながら、北野さんの本は非常にわかりやすい日本語で
はっきりと書かれているので、
読んだ人が内容を読み違えることはないと思います。
そして目の前に差し迫った日本の危機について書かれているので
たくさんの日本人に読んでもらいたいです。

それにしても、中国もアメリカも
あんなに変な人たちが最高指導者で、本当に大丈夫なんでしょうか。
中国はともかく、アメリカなんて選挙で大統領を選んでも、ああですからね。
北野さんによると、「中国共産党の一党独裁体制が崩れて
民主化されれば」アメリカの勝ちらしいですが
あんな大統領で、本当にそこまで勝てるのか?

できるだけ短い期間で、日本は勝ち組に残っている状態で
戦争が終わることを望んでいますが
米中戦争はなんと 30~40 年続く可能性があるそうです。
私が死ぬまでには終わらない可能性があるってことですね。
あー・・・こんな変な時代で人生終わるのか。
しょうもないこと言ってないで、この状態が長期化するなら
どんな投資方法がお得なのかを、考えたほうがいいですね。



米中覇権戦争の行方 (扶桑社BOOKS)

米中覇権戦争の行方 (扶桑社BOOKS)

  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2019/09/24
  • メディア: Kindle版



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