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影響力の武器 [活字中毒のトモ]


影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

  • 出版社/メーカー: 誠信書房
  • 発売日: 2014/07/10
  • メディア: 単行本


確か、メンタリスト DaiGo さんの YouTube の動画を見て購入したと思います。
昨年の 9 月に購入したらしいですが
今となってはもう・・・読了するのにずいぶん時間がかかってしまいました。
つまらない本ではなかったのです。
ただ 500 ページちかくある本だったので、読むのにとても時間がかかりました。

著者はロバート B チャルディーニさん。米国を代表する社会心理学者の 1 人だそうです。
私は日本を代表する社会心理学者が誰かも知りませんが。

「品薄な商品ほど、なぜか欲しくなる」
「欲しくもないのに高価な英会話の教材を注文してしまった」
「お笑い番組は笑い声が入った方が面白い」
などといった、あまり気にも留めずに人間が商戦に巻き込まれていく様というか
人間がどれほど外部からの影響に弱いかが色々と検証されている本です。
うーーーん。

本書を読むと、人がいかにしょうもない理由にひっかかって
モノを買ってしまうのかが分かります。
急いでいる「ので」と言えば、自分の順番を譲ってコピーを取らせてくれる人や
チョコバーが好きではないのに、よく分からない理由で
ボーイスカウトからチョコバーを買ってしまう人の状況を
分かりやすい他の事象とともに、分かりやすく解説してくれる本です。
そして章の終わりには、今まで書かれていたことについてのミニクイズもあったりして。
どうしてこの内容が、それほどもてはやされるんでしょうか。
私にはよく分かりませんでした。

だけど確かに、多くの人はこの本に書かれたルールに沿って行動されておられるようです。
「何かしてもらったらお返しをしなくてはいけない」というルールは
私にとっては実に奇妙というか、してもらったことが
別にしてほしくなかったことであっても、人間はお礼をしなくてはと思うんですかね?
仮にこの質問への答えが Yes だったとして、どうしてそうするんでしょうか。
個人にとってメリットは何もないのに。

私は上記の状態にはとても疎いというか、
人からもらった借りを返さなくてはいけないと、思ったことがありません。
普通に、次の人に送ればいいんじゃないの?と思ってしまうのですが
どうも世の中はそうではないようです。
飲みたくもないコーラを無料でもらったからと言って
高価な教材を申し込まなくてはいけないとは夢にも思わないです。
そういえば大昔、保険の外交員さんが高価なお菓子を持ってきて
保険に入ってくれと頼んでいたことを思い出しました。
私が断ったら、外交員さんいわく
「ええ、でももうお菓子を買ってきてしまったのに」
お菓子もいらないし、保険にも入りたくないので断ったんですけど?
本気でこういう考え方をする人が存在するのだと思って
心底恐怖でしかありませんでした。
一般的には、いらないお菓子を買ってきてくれたなら、
保険に入ってもいいかな、と思う人が多いってことなんですね?
(と、この本は言っているように思えます)

「影響力の武器」と言いますが
世の中の人は影響されすぎなのではないでしょうか。
それとも、なんですかね、影響される人はたくさんいるのだから
私のように考える方がおかしくて
手っ取り早く影響を与えたもん勝ちと言いたいのでしょうか。

8 つの章を少しずつ読む間、色々な人が色々なものに騙されていましたが
これを活かしてビジネスをしようという気にはなれませんでした。
基本コンセプトだけ利用すればいいのだと、分かってはいるんですけどね。
どうもそれをしたい気になれない。
私がお金儲けが下手な理由は、ここにあるんだと思います。



影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

  • 出版社/メーカー: 誠信書房
  • 発売日: 2014/07/10
  • メディア: 単行本



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