SSブログ

卒アル写真で将来はわかる 予知の心理学 [活字中毒のトモ]


卒アル写真で将来はわかる 予知の心理学

卒アル写真で将来はわかる 予知の心理学

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2014/10/25
  • メディア: 単行本


本書は 2014 年 10 月に日本語版が出版されています。
読みたいと思って長いこと Wish List に入れていたのですが
何の拍子に買いたくなったかは・・・謎。
本書を実際に読んでみるまで、なぜか私はこの本を、
卒アル写真に写っている人たちのその後を、
丹念にたどっていく本なのだと思い込んでいたのです。
そういう認識で読んでみたくなって購入したのですが
実際に届いてみると、全然違いました。

この本では、人間が無意識のうちに発している手掛かりをもとに
行動を予測する術が書かれています。
人が発する、言葉以外のシグナルや印象を、より敏感に察知できるように
なおかつ、人がどれほどの予測力を有しているかを理解してもらうのが
本書の主旨だそうです。
7 つの章に分かれており、殺される顔と殺す顔はどんな特徴があるのかとか
排卵日の女性はゲイを見分ける能力が上がるのかなどが検証されています。
で、卒アル写真で将来が分かるかどうかは、第 3 章に書かれています。

ですが第 3 章を読んでみても、将来がよくわかるかどうかは微妙でした。
不均衡な顔よりも左右対称に近い顔の人がモテる
卒アルに笑顔で写っている人は、寿命も長いし離婚率も低い
というのは分かったのですが、それ将来のほんの一部では・・・?
もっと具体的に何かわかるかと思ってワクワクしながら読んだのですが
肩透かしを食らいました。

あとがきで、この本を読んで自分の予測に自信を持てたとしても
予測力の制度は完ぺきではないので、無駄に信じてはいけない
というようなことが書かれていましたが、そんなの当たり前ですし
そもそも本書を読んだところで自分の予測能力は上がったとは思えませんでした。

2014 年に本書が発行されてすぐに読んだら、
また違った感想になったかもしれません。
ですが 2020 年に読んだ私としては、できれば Kindle Unlimited で読みたかったです。



卒アル写真で将来はわかる 予知の心理学

卒アル写真で将来はわかる 予知の心理学

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2014/10/25
  • メディア: 単行本



コメント(0) 
共通テーマ:

「新型コロナ恐慌」後の世界 [活字中毒のトモ]


「新型コロナ恐慌」後の世界

「新型コロナ恐慌」後の世界

  • 作者: 渡邉哲也
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2020/03/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


Kindle 版の無料サンプルで目次を読んだところ、
「近い将来こうなるだろうな」と薄々感じていたことが全部書かれていたので
購入して読んでみました。
この時期にこんな内容の書籍を出せるなんて、すごいスピードです。
渡邉さんすごい。

本書によりますと、新型コロナウイルスの影響で、グローバリズムは完全に終わり
世界中で中国のデカップリング(切り離し)が進むそうです。
もともと米中貿易戦争を繰り広げている最中の両国は
コロナを機にさらに溝を深めます。というかアメリカがこの機に乗じて
完全に脱中国を目指すのだとか。
さらにアメリカだけでなく西側諸国がこぞってバンブーカーテンを構築するだろうと
書かれています。

上記の内容だけをサラッと読むと「そんなの当たり前じゃん」と
思うかもしれませんが、この本のすごいところはなんといっても
この経緯が時系列的に、背景も踏まえて非常にわかりやすく説明されていることです。
こんなに国際社会を分かりやすく解説してくれる本、初めてかも。
また日本の政治の裏もたくさん説明されていて、
普段の報道からはまったく読み取れないことを、たくさん知ることができました。
次の自民党総裁として候補に挙がっている人たちの中に、
まともに推薦をもらえそうな人がほとんどいないことから
安倍さんは今まで頑張って制度を整えて、次の総裁候補を立てようとしていたけれど
コロナウイルスのせいで、候補者に素質がないことがばれてしまったので
今のままだと安倍さん続投もあり得るらしいです。
安倍さんが最近、中国寄りになっていたのは、権力の移譲を前提に
派閥均等人事と総理候補を閣僚や重職に起用してきたからだそうです。
でも最近は、その路線に見切りをつけて、自分で何とかしなくちゃと思いはじめたと。
だとすると、安倍さん本当に、人を育てるのが下手ですね。

そして日本は内需があるから、中国からの観光客にすがらなくても
ちゃんと経済は復興できるので、コロナが問題となったときに
とっとと外国人の入国を制限しておけば良かったのに、残念だったねとも
書いてありました。これはちょっと本当かどうか、よく分からないですが。
本当にそんな内需あるの?

また中国の切り離しが加速したとしても、中国が崩壊して
14 億の難民が世界中に溢れることになるのは、どの国も希望していないということで
今後どのように経済を軟着陸させるのか、各国のかじ取りに目が離せなくなりました。


「新型コロナ恐慌」後の世界

「新型コロナ恐慌」後の世界

  • 作者: 渡邉哲也
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2020/03/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



コメント(0) 
共通テーマ:

東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない [活字中毒のトモ]


東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない (PHP新書)

東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない (PHP新書)

  • 作者: ときど
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2014/07/15
  • メディア: 新書


梅原 大吾さんとちきりんさんの対談「悩みどころと逃げどころ」が面白かったので
プロゲーマーの本をもう 1 冊読んでみようと思い、
Kindle Unlimited でダウンロードしたのがこちら。
この本の著者ときどさんは、同じプロゲーマーでも
バックグラウンドが梅原さんと全く異なる方です。
東京大学工学部を卒業されたプロゲーマーで、戦法の構築が得意だそうです。
巻末の著者紹介を読んだところ、この方沖縄出身だそうです。
ちょっと調べてみたところ、母方の祖父は金秀の創業者だとか。
なるほど、それで沖縄在住の従兄がいたんですね。
ときどさんは、彼に「バーチャルファイター」でコテンパンにやられてから、
格ゲーの面白さに目覚めたそうです。
「ときど」というのはゲームをするときのプレイヤーネームで
少年時代、KOF(ザ・キング・オブ・ファイターズという格ゲーの略)で
八神庵というキャラクターを使用しており、
その八神庵の決めゼリフが「とんで、キックからの、どうしたぁ!」だったので
3 語から 1 字ずつ取って「ときど」だそうです。

本書には、ときどさんの歩んできた人生が詳細に記されています。
ゲームに熱中するときどさんと彼のご両親(とりわけお父さん)との良好な関係や
ゲームを通じて知り合った数々の友人たちのこと
勉強ですらゲームに活かす分析能力のすごさなど、なんというか
自分のことを本当によく「分析」して本を書いているな、という印象でした。
いいところも、ダメなところも、たくさん分析されています。

社会人と同じように 8 時間働き(つまりゲームの練習をする)
大会に備えて筋トレにはげみ、仲間を大切にして
時には海外から大会に参加する友だちを家に泊めたりまでしている様子を読んで
この人の人生、ゲームだけで完結してしまって
奥さんとか子どもが入る余地はないんじゃないかと思ってしまいました。
それだけゲームに一生懸命な様子が伝わってきます。
だけど勉強とゲームを両立できるくらいですから、家庭とも両立できそうですよね。
プロゲーマーで家庭とゲームを両立させている人っていないかしらと思って
ちょっと調べてみたら、ふ~どさんというプロゲーマーは
昨年 グラビアアイドルとご結婚 されたそうです。
しかも、かなり長いお付き合いの末に。こういうパターンもあるんですね。
ていうか、もっと頻繁にあってもいいんじゃない?
仕事と家庭を両立させている一般人は、たくさんいますから。



東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない (PHP新書)

東大卒プロゲーマー 論理は結局、情熱にかなわない (PHP新書)

  • 作者: ときど
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2014/07/15
  • メディア: 新書



コメント(0) 
共通テーマ: