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日本の地政学 日本が戦勝国になる方法 [活字中毒のトモ]


日本の地政学 日本が戦勝国になる方法 (扶桑社BOOKS)

日本の地政学 日本が戦勝国になる方法 (扶桑社BOOKS)

  • 作者: 北野 幸伯
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2020/12/20
  • メディア: Kindle版


人気メルマガ「ロシア政治経済ジャーナル」の著者として有名な
北野 幸伯さんの最新刊です。
いつもながら分かりやすかったです。北野さんの説明の上手さと洞察力に敬服します。

米中覇権戦争勃発中の現在、日本がどのように行動すれば戦勝国となれるかを
地政学の観点から考察していく本です。
北野さんは地政学の研究中にマハン(シーパワー理論の提言者)や
マッキンダー(同ハートランド理論)、スパイクマン(同リムランド理論)を
調べなおし、面白いことに気づきます。
「あれ、第 2 次大戦で負けたドイツと現在の中国は似ているのでは?
そして同様に、当時のイギリスと現在の日本は似ているのでは?」
この観点を軸に、地政学を活かして日本が中国に勝つ方法や
これから世界で起こること、日本が米中覇権戦争で戦勝国になる方法が
惜しげもなく、分かりやすい言葉で提示されています。

これを読むと、地政学をきちんと理解できれば、遠い未来もかなり正確に
当てることができるのが分かります。
ただセンスが必要かも。地政学、私も好きですが、
上手に未来を読み解けたことがありません。
もう 1 冊、地政学の本を読んでみようと思います。

ただ 1 つ気になったのが、北野さんがアメリカ内戦の可能性について
言及されていないことです。
北野さんが言わないなら、内戦にはならないのかな・・・
今のアメリカの状況を観るに、中国は決して情報操作で負けているわけではなく
アメリカ国内をうまく翻弄して、生き残ろうとしているように見えます。
ただこの国が戦勝国となってしまったら、未来は地獄なので
アメリカを応援せざるを得ないのですが、大丈夫だろうか。
しばらくハラハラする状態が続きそうです。



日本の地政学 日本が戦勝国になる方法 (扶桑社BOOKS)

日本の地政学 日本が戦勝国になる方法 (扶桑社BOOKS)

  • 作者: 北野 幸伯
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2020/12/20
  • メディア: Kindle版



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