お金の流れが変わった！

お金の流れが変わった！ (PHP新書)

• 作者: 大前 研一
• 出版社/メーカー: PHP研究所
• 発売日: 2010/12/16
• メディア: 新書

「資本主義」＆「ねずみ講」で検索をかけたら Amazon に薦められた本第 2 弾。
大前 研一さんの本を読むのは、たぶん初めてです。

サブプライム危機が勃発してから、お金の流れが変わりました。
経済は国を超えてボーターレス化し、
ねずみ講の次のカモである新興国にどんどんお金が流れていくでしょう
というのが本書の主旨であると思います。

内容としてはおもしろいですし
新興国でのマーケットの拡大方法などは、
具体的なアイデアが多くて分かりやすかったですが、
個人的に、大前さんがどうしても好きになれませんでした。

1 つめの理由としては、彼が日本をボロクソにけなしていること。
二言目には「だから日本はダメなんだ」と言っています。
ダメなところがあるのがわかっているなら、
改善させるべく頑張るか、あきらめるか、国を捨てるか
はっきりすればいいのに、
文句ばかり言って何もしない人のような印象を持ちました。

2 つめの理由としては、彼が本書で原発を推進する意見を載せていることです。
しかもご自分で「マサチューセッツ工科大学（MIT）大学院原子力工学科」を修了していると
公言されています。
つまり、原子力のプロだと言っているのですね。
そういう人が、文字の残る本でわざわざ
「原子力発電は棚ぼた式に儲かる」とか
「日本の原子力発電の安全性は高いから首都圏近郊に原子炉を作っては？」
とか書いていらっしゃるのです。
そのくせ、Google で検索をかけてみると
大前研一が４年前に原発の電源の脆さを指摘
とかいう映像が見つかるわけです。
どの口が言うとるんじゃ、と思いませんか？

この文章を読む前まで（第 3 章まで）は、いろいろとおもしろく拝読させていただきましたが
第 4 章からは、もう胡散臭さが鼻について
「このおっさん、商売っ気ばかりあって
本当に人の為になることとか、日本の為になることなんて
何一つやる気がないんとちゃうやろか」
という感想しか出ませんでした。
彼の著書は、もう読まないと思います。

タグ：お金の流れが変わった！ 大前 研一

コメント 2

大前さんの本は20年以上前からそんな感じですよ。平成維新とかのあたりから。
by zu2 (2011-08-02 02:31) 

＞zu2 さん
20 年も前から同じなのですね。てことは本当にこういう性格の人なんだ・・・。ガッカリです。
by うしこ (2011-08-02 05:34)