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すべての経済はバブルに通じる [活字中毒のトモ]


すべての経済はバブルに通じる (光文社新書 363)

すべての経済はバブルに通じる (光文社新書 363)

  • 作者: 小幡 績
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2008/08/12
  • メディア: 新書


「資本主義」と「ねずみ講」をキーワードにして検索をかけたら
この本がヒットしたので、読んでみました。

ねずみ講は、下位顧客を増やしながら膨張していきますが、
金融市場の膨張プロセスは、永遠に続くことが可能なんでしょうか?
筆者によると、サブプライムショックは
金融市場の自己増殖が維持不可能になってきた兆候の一つであるそうです。

さらに本書では、サブプライムショックの本質である「バブル」の秘密も明かされていますが
バブルの秘密って、実はそんなにすごいものではなくて
投資家が危険な金融商品にあえて手を出す
「ハイリスク・ハイリターン」な行為がバブルを助長し、
ぎりぎりまでバブルに乗って、逃げそこなった投資家が巨額の損失を出した
というものです。

経済の「しくみ」と言うには、あまりにも単純明快な言葉が並んでいます。
だけど実際のところ、経済なんてそんなものかも・・・と思いました。
もっともらしく難しい言葉で解説された本が多いですが
要はお金の話なんで・・・上手に増やせばいいだけのことなんですね。
だけど失敗しちゃうから、バブルが崩壊するんですけど。

さてこのねずみ講、いつまで続くのかと言う疑問については
筆者も良く分からないようです。
ですが、この資本主義は確実に病んでいて、そのうち消滅する、
それまでに、バブルがさらに激しく、頻繁に起こるだろう
と書いてあります。
サブプライムほど大きなバブルがはじけたら、次はもうないと思っていたのですが
まだあるとは・・・。
今度はどのバブルがはじけるのでしょうね。
少なくとも当面は、ねずみ講がのた打ち回る様子に振り回されそうです。

2008 年に発行された書籍ですので、ちょっと古い感もありますが
バブルについての分かりやすい解説を希望されている人にはおススメです。


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