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なぜマンションは高騰しているのか [活字中毒のトモ]


なぜマンションは高騰しているのか (祥伝社新書)

なぜマンションは高騰しているのか (祥伝社新書)

  • 作者: 牧野知弘
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2024/03/12
  • メディア: Kindle版


今の住居に住み始めて 22 年が経過しました。
大家さんは良い人で、22 年間ずっと家賃を据え置いてくれているのですが
ふと賃貸住宅情報を見て、びっくりしました。
ウチと同程度の広さの住宅を、今借りようと思ったら、
とんでもなく高い家賃を払わないといけないようです。
いつの間に、こんなことになった?
またマンションのチラシがよくポストに入っていますが、それを見ると
最近のマンションはどれもすごく高い!いつの間に??
不思議に思っていた時に、本書を見つけたので、読んでみました。
著者は牧野 知弘さん。不動産評論家だそうです。

牧野さんによると、超高額マンションが一気に売り切れるのは
国内外の業者が一括で買い入れているからで、
それを転売するからさらに値段が上がるのだそうです。
そして、その高額なマンションを購入するのは、
投資で成功したり、相続により富裕層の仲間入りをした人たちや
地方の豪族、そして外国人であると。
また資材が高騰していることも、
マンションの価格を押し上げる原因であるとのことでした。
結果、マンションはまだしばらくは高騰が続き、
庶民はデベロッパーには見向きもされていないため、
私たちが家を購入しようと思ったら、中古を買うしかないそうです。えー。

そのようなご時世でも、昔のベッドタウンに行けば、
お手頃なマンションはあるといいます。
ですが、なぜお手頃なのかを考えれば、決して良い買い物とは言えない
中古マンションの中には、住民は高齢者ばかりで年金暮らしであるため
大規模修繕にも手が付けられないから。そのようなマンションは
近い将来、修繕はもちろん管理すらされずに、スラム化する可能性があるとのことでした。
マンションが買えるかどうかなんてかわいい話ではなく
住む場所によっては治安の悪化が懸念されるということですね。
それは困りました。そんなスラム街に間違って家を購入してしまったら
逃げることができません。やっぱり家の購入は良い選択とはいえないようです。



なぜマンションは高騰しているのか (祥伝社新書)

なぜマンションは高騰しているのか (祥伝社新書)

  • 作者: 牧野知弘
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2024/03/12
  • メディア: Kindle版



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スタグフレーションの時代 [活字中毒のトモ]


スタグフレーションの時代 (宝島社新書)

スタグフレーションの時代 (宝島社新書)

  • 作者: 森永康平
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2022/04/08
  • メディア: Kindle版


スタグフレーションについて書かれている書籍をもう 1 冊見つけたので
こちらも読んでみました。
著者は森永 康平さん。日本の証券アナリスト、闘う経済アナリストであり
実業家でもあるという肩書を読んで「誰だっけ?この人」と思ったら
森永 卓郎さんの息子さんなのですね。本書の著者紹介ページにも書いてありました。

スタグフレーションは景気が後退する局面でインフレーションが同時に進むことで
今まさに、スタグフレーションの状態にあるようです。
日本は基本的に、モノの値段が上がりにくい国であるが
コロナ後にもたらされた需要増や円安により、原材料の価格が上がったため
徐々に値上げする企業が増えてきており、そうなると今度は
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」とばかりに、値上げに追随する企業が
続出するだろうとのことです。そしてますますモノの値段が上がっていくと。
こうなった原因は日本企業にもあって、
デフレ下で投資や購入ルートの新規開拓を十分に行わなかったから
今になって、肉などを大量に輸入するようになった中国に押し負けているとのことです。
資材が安定供給されている間は、そういうことを考えられる人は少ないですね。

本書はどちらかというと「スタグフレーション」について深く掘り下げる感じではなく
このあと、消費税減税とかリモートワークの話とか、政府のコロナ政策の話とか
あちこち飛んでいますが、最終章で日本の未来を予想して
格差が広がり、人に優しくない人たちが増え、優生思想へ走る攻撃的な人も増え
政府は国力を落として属国への道を歩むことになるだろう、とのことでした。
あまり良い未来ではないですね。だからといって、国外へ逃亡しようにも
海外も結構大変な国ばかりです。日本だけダメというのではなさそうです。



スタグフレーションの時代 (宝島社新書)

スタグフレーションの時代 (宝島社新書)

  • 作者: 森永康平
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2022/04/08
  • メディア: Kindle版



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いわゆる「サザン」について [活字中毒のトモ]


いわゆる「サザン」について

いわゆる「サザン」について

  • 作者: 小貫信昭
  • 出版社/メーカー: 水鈴社
  • 発売日: 2024/08/21
  • メディア: Kindle版


夫がクリスマス・プレゼントとして贈ってくれた本です。
著者は音楽評論家の小貫 信昭さん。
長年にわたりサザンオールスターズを取材しておられる方だそうです。
本書の巻末には桑田さんから届いたメッセージが掲載されており
その内容から察するに、このお 2 人の間には、
ただの音楽評論家とミュージシャンの付き合い以上の何かがあるようです。

そんな小貫さんが、持てる知識を総動員して
サザンオールスターズについて熱く語っておられるのですが
それをすべて理解するには、いかんせん、音楽の知識も
サザンオールスターズに関する知識も足りませんでした。
読み進めるたびに、知らない曲が出てくるのです。
私がいかにサザンを知らないかがよく分かりました。
チャコの海岸物語」で「心から好きだよ」と語りかけている「チャコ」が
飯田 久彦さんのことであるというのも知りませんでした。
女性じゃなかったんですね・・・てっきり久子さんだと思っていました。

またサザンオールスターズに参加しては消えていった人の多いことよ。
瞬間的に桑田さんと一緒に仕事をしていた人たちのエピソードが
たくさん書かれていますが、そのほとんどを、私は知りませんでした。
もう 1 回、Web で調べながらゆっくり読みます。

とりあえずデビューアルバムの「熱い胸さわぎ」から聴いてみないと。
今はサザンの曲もデジタルで、聴きたいときに聴きたい曲を聴けるようになって
便利になりましたね。しかし曲がたくさんありすぎます。
全部分かるようになるには、何年かかるだろうか・・・。
一生分からない気がしてきました。老後の趣味にいいかも。



いわゆる「サザン」について

いわゆる「サザン」について

  • 作者: 小貫信昭
  • 出版社/メーカー: 水鈴社
  • 発売日: 2024/08/21
  • メディア: Kindle版



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ChatGPT×資料作成術: プロンプトを活用し最速で上司が納得する資料を作成できる本。 [活字中毒のトモ]




最近 PowerPoint を使って資料を作らなくてはいけないことがやたら多いのですけど
私にはデザインのセンスが皆無で、非常に苦痛です。時間もかかるし。
なにかもっと、楽に資料を作れる方法ってないかしら
と思ったときに見つけたのがこちら。
Kindle Unlimited でダウンロードして読んでみました。
著者はビジネス書作家の まさしお さん。
「仕事がラクに楽しくなる仕事術」として資料作成を中心とした
様々なコンテンツを発信しておられます。

まさしおさん曰く「資料作りで大切なのは、上司が疑問に思っていること
に対してスムーズに回答ができるような仕上がりにすること」だそうです。
それはその通りなのですが、それって自分で考えることでは?
と思ったのですが、ChatGPT にきけば、簡単に教えてもらえるとか。
試しに 1 つ構成を考えてもらいましたが、確かに
あることないこと色々取り混ぜて「いい感じ」の構成にしてもらえました。

また Napkin AI を使って、文字を図に変換する方法は、とても便利だと思いました。
私は本当に「絵心」がないので、これを使えば、確実に
資料作成の時間を短縮できると思います。いいこと教えてもらったなあ。






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スタグフレーション 生活を直撃する経済危機 [活字中毒のトモ]


スタグフレーション 生活を直撃する経済危機 (祥伝社新書 666)

スタグフレーション 生活を直撃する経済危機 (祥伝社新書 666)

  • 作者: 加谷 珪一
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2022/09/30
  • メディア: 新書


好んで年に何度かは必ず足を運んでいたラーメン屋さんが最近
「仕入れ全般の高騰続きにより
今の商品やメニュー構成、仕込み量では利益を今後継続して
作っていくことが難しくなったから」
という理由で閉店してしまいました(泣)
お店の閉店のお知らせを instagram で見たときに、
あれ?この状況・・・経済がスタグフレーションに突入したということか?
と思って本書を購入し、読んでみました。

著者は経済評論家の 加谷 珪一 さん。
もとが理系の方だからか、地に足ついた分かりやすい説明が印象に残る本でした。
本書が出版されたのは 2 年も前ですが、加谷さんによると、
もうその頃からインフレは深刻化していて
日本で今起こっている物価上昇について、可能な限り詳しく、
かつ平易に解説することを目的に本書を書かれたとのことです。
そして本書によりますと、ひとたびインフレが起こると、
物価が上がって多くの人が困っているにもかかわらず、
景気にブレーキをかける措置を実施しない限り、それを抑制できない
つまりインフレ時には、景気対策と物価対策を両立させることができないのだそうです。
また現状では日銀は、インフレを抑制しようとして金利を上げることができない
なぜなら、そうすると債券への利払いが厳しくなってしまうから
とも書かれていました。インフレ大変だ。

こうなってしまうと、もうしばらくはインフレ状態が続くということで
モノを買わずに大人しくしておくしかないのですが
大人しくしていても、モノの値段はどんどん上がっていくし
買わざるを得ないものは買わなくてはいけないので
大型の設備投資(住宅や家電の購入など)は、できる限り早いうちにして
あとは副業をするなどして稼ぎを増やして頑張って、というのが
加谷さんからのアドバイスでした。副業な・・・これ以上働ける時間ないです。
自分以外の何かに稼いでもらわないとダメですね。何があるかな。



スタグフレーション 生活を直撃する経済危機 (祥伝社新書 666)

スタグフレーション 生活を直撃する経済危機 (祥伝社新書 666)

  • 作者: 加谷 珪一
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2022/09/30
  • メディア: 新書



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リスキリングが最強チームをつくる [活字中毒のトモ]


リスキリングが最強チームをつくる 組織をアップデートし続けるDX人材育成のすべて

リスキリングが最強チームをつくる 組織をアップデートし続けるDX人材育成のすべて

  • 作者: 柿内秀賢
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2024/03/22
  • メディア: Kindle版


私の会社でも「リスキリング」とかいう言葉を聞く機会があり、
何かしないといけないなあと思って、読んでみました。
いつまでもあると思うな、組織と会社。
読んでみたところ、非常に読みやすかったです。

著者は柿内 秀賢さん。株式会社パーソル・イノベーション のグループ会社である Reskilling Camp Company で代表を務めておられる方です。

もともと会社で求められるスキルは、実務と直結していることが多いので
仕事をしているうちに習得できることが多かったのですが
「リスキリング」は、働いている人たちが、現在行っている業務とは別の
新しいスキルを身につけて、組織を変えていく取り組みなので
スキル習得がかなり難しいです。それをどうやって進めていけばいいのか?
そのカギは、現場のチームをマネジメントしているリーダーにあるそうです。
うーん・・・責任重大だ。
テクノロジーによる変化を受け入れ、時代に合った戦略を常に考えるリーダーは
そのチャレンジにおいて必要なスキルをチームに装着し続ける必要がある
とも書かれていました。うん・・・その通りですね。さてどうしようかな。
うちのチームの場合、ゴールをどこに定めればいいのだろう。
目標が高すぎると、チームはついてこれませんし、
低すぎても、リスキリングにはならないので、選択に迷うところです。
幸いなことに、会社は様々な研修を提供してくれていて
具体的な目標も示してくれているので、乗っかれそうなことを選んで
まずは自分が研修を受けてみようと思いました。



リスキリングが最強チームをつくる 組織をアップデートし続けるDX人材育成のすべて

リスキリングが最強チームをつくる 組織をアップデートし続けるDX人材育成のすべて

  • 作者: 柿内秀賢
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2024/03/22
  • メディア: Kindle版



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長生き地獄 [活字中毒のトモ]


長生き地獄 資産尽き、狂ったマネープランへの処方箋 (角川新書)

長生き地獄 資産尽き、狂ったマネープランへの処方箋 (角川新書)

  • 作者: 森永 卓郎
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2022/01/08
  • メディア: 新書


森永さんの本を読んでみたいと思ったときに、
こちらが Kindle Unlimited に入っていたので読んでみました。

公的年金の支給額は、今後ずるずると減り続け、30 年後には
平均的なサラリーマン世帯だった夫婦 2 人の年金は月額 13 万円程度になるそうです。
そのような時代に、具体的にどう行動すればよいのかを考えて書かれた本です。

結論から言いますと、森永さん的には
「トカイナカ」と呼ぶ、都会と田舎の中間点に一戸建てを購入し
庭で農作業をして食料を確保するのが最善だろうとのことです。
要は、食料と住居の確保が一番重要であるということですね。
住居はやはり購入しないといけないことになっているので
そこを何とか崩せないかなと思いました。
住居って、どうしてこんなに手に入れるのが大変なんだろう。
現在は、日本人以外の購入も増えているせいか、材料費が高いせいか
全国的に住宅の価格が高騰していますね。
空き家を快く譲ってくれる人がいない限り、
安価で住処を手に入れるなんて不可能じゃないですか。
現状、私が安価で手に入れることができる住処は実家ですが、
あそこには住みたくないな。。隣人や土地の権利が複雑すぎる。

畑仕事も、向いている人とそうでない人がいますよね。
私は間違いなく、向いていないです。
ベランダのプランターですら、ハカラメに乗っ取られるくらいなので。
なので、食料確保が比較的簡単で、交通の便も良い都会で大人しく生きていきたいのですが
コストが高い・・・さてどうしましょうかね。

読みやすかったので、あっという間に読めて
しかも考える時間がもらえたのはいいことでした。
しばらくまじめに考えようと思います。



長生き地獄 資産尽き、狂ったマネープランへの処方箋 (角川新書)

長生き地獄 資産尽き、狂ったマネープランへの処方箋 (角川新書)

  • 作者: 森永 卓郎
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2022/01/08
  • メディア: 新書



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大恐慌の勝者たち [活字中毒のトモ]


大恐慌の勝者たち

大恐慌の勝者たち

  • 作者: 玉手義朗
  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2021/06/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


1 年以上前に買って、寝かせていました。
100 年前に流行したスペイン風邪の後、戦争と恐慌があったよな
・・・はて、前回はどんなふうにして、みなさんしのいでいたのかしら?
と思って検索したときに、Amazon でこちらがヒットしました。
著者は玉手 義朗さん。銀行で外為ディーラーの経験を積まれてから TBS へ入社され
定年後はフリーランスのエコノミスト、メディア評論家として活躍されておられる方です。
経歴を読んでなるほど、と思いました。この本、文章がとても分かりやすかったのです。

先の大恐慌のときに「勝者」となった人を 12 人紹介しながら
とんでもない状況下で成功した人たちが、どのように市場を観察し、決断、行動したのかが
分かりやすく解説されています。
成功した、と一言で言っても色々な人がいて
投資家だったり実業家だったり、政治家だったり。
12 人は自分の持てるスキルの限りを生かして、激動の時代を乗り切っていきます。

私が最も興味をひかれたのは、オカルト的予言で相場を見通していたと言われる
ウィリアム・D・ギャン氏です。
オカルトとは言っても、彼は恐ろしい数のデータを入手して、
過去の相場の値動きをチャートで表現し、トレンドやパターンを見出したという
今となってはありきたりの手法で株価のサイクルを予測したに過ぎないのですが
その予測が正確で、しかも相場だけでなく、第一次世界大戦の終結や
第二次世界大戦の勃発、大統領選挙の結果なども的中させたとか。
今もご存命であれば、リーマンショックやコロナウィルスの蔓延、ウクライナ戦争の勃発も
予測したに違いないです。私もぜひ、その手法を学んでみたい。

政治家として高橋 是清が紹介されていたのも、面白かったです。
彼がどのようにして、恐慌克服後の軍備拡大を阻止しようとしていたのか
分かりやすく書かれていました。
結局、前回の大恐慌を終わらせるために、戦争を呼び起こしてしまったようなので
今回はその二の舞にならないようなルートに行けばいいなと思います。

また「勝者たち」と紹介されている 12 人ですが、
たいていの「勝者」は、なんども相場で大損したり、挙句の果てには破産したりしており
決してカッコいい「勝者」とは言えませんでした。
やっぱり勝つためには、どこかで痛い目を見ながら、
経験値を上げていくことが大切なのだということが、よく分かりました。

最初にも書きましたが、とても読みやすい本です。
通勤途中に 1 章ずつ読んでいくのがお勧めです。



大恐慌の勝者たち

大恐慌の勝者たち

  • 作者: 玉手義朗
  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2021/06/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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車のある風景 [活字中毒のトモ]


車のある風景

車のある風景

  • 作者: 松任谷正隆
  • 出版社/メーカー: JAFメディアワークス
  • 発売日: 2023/10/20
  • メディア: Kindle版


かれこれ四半世紀前に JAF に入会して以来、JAF MATE を読むのを楽しみにしています。
いろいろな記事が面白いのですが、なかでも毎回楽しみにしているのが
松任谷 正隆さんのエッセイ「車のある風景」なのです。
それが書籍化されたとなったら、もう読まざるを得ない。

このエッセイを読むまで、松任谷さんが車好きだということを知りませんでした。
夫に言わせると「有名な話」らしいですが。
JAF MATE の読み物として一話ずつ読んでいると、時系列ではないので
一話ずつ「ふうん」と読んでいたのですが、書籍にまとまると
最初に(ご両親が)購入された車(スプリンター)から始まり、
奥様をうんこ色のマークⅡでご自宅へ送り届けていた話や
海外でのレコーディングの時に道に迷った話などが途中で入り
最近の電気自動車の話や老人ドライバーとなった雑感など最近の話に至るまで
とても分かりやすくて、どのお話もちゃんとオチがあって面白かったです。

ゴールド免許をなかなか取れない、というお話や
高級外車に乗っていると「上には上がいる」状態にいたたまれなくなって
平凡な車に乗りたくなった、というお話を読んで
私は松任谷さんのことを全然知らなかったということを思い知らされました。
なんだか雲の上の人がいきなり目の前に降りてきたら、
実は存外人間臭い人で拍子抜けしたイメージです。
アウディを買うのに由実さん(しかも結婚前)に借金するなんて、
どれだけ勝手な人なのだ。よく貸してもらえましたね。
私ならこれが原因で別れ話に発展しそうです。



車のある風景

車のある風景

  • 作者: 松任谷正隆
  • 出版社/メーカー: JAFメディアワークス
  • 発売日: 2023/10/20
  • メディア: Kindle版



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ようやくカナダに行きまして [活字中毒のトモ]


ようやくカナダに行きまして (文春e-book)

ようやくカナダに行きまして (文春e-book)

  • 作者: 光浦 靖子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2024/09/26
  • メディア: Kindle版


光浦さんの Instagram で告知 されているのを見て、買いました。
50歳になりまして」の続きが出版されたとあっては、読まなくては。

すったもんだの末、バンクーバーに到着した光浦さん。
英語と機械に悪戦苦闘しながら、カナダでの生活を確立していきます。
語学学校に通い、素敵な友人ができて、言葉の壁に憂鬱になりながらも
何とか前に進もうと、カレッジへ行く決断をするなんて
確かに「ネットで罵詈雑言浴びながら血流して貯めた金」の最高の使い方だと思います。
英語をしゃべれるようになるまで、帰らない、何年かかってもいい
なんて余裕のあるセリフ。私も言ってみたい。

あとは、私と同じくらいの年代の人で、
こんなにもデジタル音痴な人がいらっしゃるということにびっくりしました。
面倒なあれやこれやをマネージャーがやってくれると、
いざ自分でやらないといけないときに、できないものなのですね。
いや私も家のネット環境は夫に設定を頼りきりにしているので
人のことは言えませんが。
でもコロナの検査番号をメールから探すことくらいはできると思う。
電子入国フォームもたぶん申請できると思う。
なんでも自分でやっておかないと、
できるようにならないということがよく分かりました。
できないからって、安易に人に頼るのは良くないし
逆に何でもやってあげてしまうのも良くないですね。

着々と生活の拠点を固めつつある様子が伝わってきて、いいなと思いました。
この方はきっと、しばらくカナダに滞在されるはず。
もしかしたら永住の可能性もあるかもしれません。
続編も楽しみに待っておきます。


ようやくカナダに行きまして (文春e-book)

ようやくカナダに行きまして (文春e-book)

  • 作者: 光浦 靖子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2024/09/26
  • メディア: Kindle版



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