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風邪の効用 [活字中毒のトモ]

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*読み応え  90点
*コストパフォーマンス  80点

著者である野口 晴哉(のぐち はるちか)先生は、とっても有名な整体師です。<-こんな紹介じゃ、弟子たちから飛びげり食らってしまうかも。「整体」という言葉を世に広めたのはこの人だといわれるくらいの、すごい人であるらしい。

野口先生によると、風邪というのは身体が病んだところを直そうと自助努力している状態なんだそうです。
だから、薬を飲んだりしてむやみに症状を消してはいけないそうです。
自然に症状が治まるまで、ゆっくり休むのが大切だそうで。
そうすれば、体の不調が浄化されるんですって。

言われてみれば、思い当たるフシが。
風邪を引いて寝込んでいるときはいつも、風邪の症状を除いては、すこぶる体調がいいのです、私。
例えば、風邪を引いている間は便秘の症状は出ません。
肩もこらない。
これらは、てっきり薬を飲んでいるからだと思っていたのですが、
身体の自浄作用のお陰だったのですね。納得。
どうりで、どんな薬を飲んでも同じ症状が出るわけです。

また、何日も寝込むほどひどい風邪を引く人は、それだけ身体の不調を溜め込んだまま気付かない、鈍感な人だとも書いてありました。
体調の変化に敏感な人は、風邪を良く引きますが、一晩よく寝れば、風邪はすっかり抜けるんだそうです。
鈍感な人ほど普段は健康ですが、いったん病気をすればそれは大病で、治るのに何日もかかったり(ぎくっ)、
下手すると脳溢血とか心筋梗塞とかにかかってあっという間にポックリ逝っちゃうらしいです。
恐ろしい。

なかなか興味深いお話だったので、野口整体に関する本をもう数冊買ってみようと思います。
身体を観察すると、どこが悪いのかもわかるらしいので、もう少し研究して、自分の身体で試してみます。

でも、一つ不思議なことがあって、
この野口先生、ご本人がわずか64歳で亡くなっていらっしゃるのですよ。
どうしてだろう?身体の自浄作用をもってしても、死期を遅らせることはできないってことでしょうか。


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