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葬儀会社が農業を始めたら、サステナブルな新しいビジネスモデルができた [活字中毒のトモ]


葬儀会社が農業を始めたら、サステナブルな新しいビジネスモデルができた

葬儀会社が農業を始めたら、サステナブルな新しいビジネスモデルができた

  • 作者: 戸波 亮
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2023/06/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


おきなわHOTeye のいまほんコーナーで紹介されていた本です。
著者は 株式会社十全社 の元代表取締役である
戸波 亮さん。
お祖母様が経営されていらした倒産寸前の葬儀会社を引き継いだ後
経営を立て直し、関連の事業をも立ち上げて、安定した経営をしておられたようです。
現在、十全社 の代表取締役は伊藤 和彦さんという方で、
令和 3 年に就任されていらっしゃいます。
後継者にうまく引き継がれたようです。
ですがまだ盛花や料理、通販の関連会社は戸波さんが社長を務めておられるようです。
まだ 50 代なので、これからも色々と面白いアイデアで事業を拡げられるのでしょうか。

本書を読んだ限り、戸波さんはいたって普通の方ですが
好奇心が旺盛で、自分にかかわる業務を決して人任せにしない人です。
決算書を自分でちゃんと読むために簿記の勉強をしたり、
仕出しの料理と弁当の内製化を安定させるために、自ら食品衛生責任者となり
料理長と一緒にキッチンに入って調理を覚えたり
とにかく、会社にかかわることなら全部一通り自分もできるようにしておきたい
と思う方のようなのです。
確かに、自分でできなかったら、何をどうすればいいか、分からないですもんね。。
分からないまま「ちゃちゃっとやれるだろ」なんて指示を出す上司とか
絶対嫌ですし。

そして目に見えるものから「この先どうなるか」を考えて
数年先から手を打っているその姿勢がすごいと思いました。
「この先どうなるか」は私もいつも考えるのですが、いつも当たったためしがありません。
同じ人間なのに、何が違うのか(たぶん見えているものが違う)
戸波さんは、インフレをいち早く予測して、
キャッシュをどんどん貯め込む(内部留保)より、
実物投資やモノづくりへの挑戦をすべきではないかと動いていたそうです。
そして行き着いた先が、自社で米を作って、収穫した分をすべて
自社で使い切るという経営スタイルでした。
農業を軌道に乗せるための投資は恐ろしい額だったと思います。
でもそれをやれる体力が会社にあるなら、そして今後 10 年インフレが続くというのなら
やっておかない方が損、ということですね。

文章が易しくて、読みやすい本でした。
休憩時間にちょっとずつ読んでも、割と短期間で読めます。
そして仕事や生活のヒントになりそうなことがたくさん書いてありました。



葬儀会社が農業を始めたら、サステナブルな新しいビジネスモデルができた

葬儀会社が農業を始めたら、サステナブルな新しいビジネスモデルができた

  • 作者: 戸波 亮
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2023/06/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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逆転出世する人の意外な法則 [活字中毒のトモ]


逆転出世する人の意外な法則 ― エリート人事は見た!

逆転出世する人の意外な法則 ― エリート人事は見た!

  • 作者: 平康 慶浩
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2016/06/07
  • メディア: Kindle版


なぜこの本を読もうと思ったのか?もう忘れてしまいましたが
Kindle Unlimited からダウンロードして読みました。
著者は人事コンサルタントの平康 慶浩さんです。
よく確認してみると、本書が刊行されたのは 2016 年 6 月でした。
今から 8 年も前の本なので、少し現状とそぐわないところがあるかもしれません。

平康さんは人事コンサルタントとして
様々な企業の人事制度を設計されていらっしゃいますが
その際には企業の過去の評価履歴を確認されるそうです。
係長への出世競争で遅れていた人がその後挽回し、
部長に一番に昇進したような場合も多かったし
むしろ挽回した人の方が、より高みに上っている場合もあったとのこと。
新人段階での評価と、将来的な成功や出世とは関係しないそうです。

またキャリアを築き上げるときに大切にしたいスタンスとして
これから歩んでいく自分自身のキャリアがすべてスタッフレベルのものでよい、
と考えるのであれば、目の前の評価を気にしたほうが過ごしやすくなる
なぜなら、今の状態を維持し続けるためには、
今受けている評価をよくすることが必要だからと書いておられました。
そうではなく、出世したいのであれば、
目の前の評価はそれほど気にしなくてもよいとも。

また現職が自分に合っているかどうか、転職すべきかどうかを考える際には
「行動様式」「リスク」「未来の処遇」
という 3 つの基準で考えていくとよいとも書いてありました。
3つすべてが合わないのであれば 1 日も早く転職するべきだが
1 つだけ合わないくらいなら、
あとの 2 つのために今の場所で頑張る方がよいかもしれないそうです。
割と分かりやすい指針ですね。

転職とは遅咲きの一種だそうです。
成功させるには腰の低さが必要であると書かれていました。
確かにその通りですね。
上司の年齢が自分よりも若い時点で戸惑ってしまうようであれば
転職は向いていないと思います。

自分のケースに当てはめて考えてみましたが
現在全くうだつの上がらない私が遅咲きの人になれるかどうか
・・・たぶん無理だよな。というかそもそも私にはそこまで出世欲がありません。
まあ細々とでいいので、長く健康で勤めることができればと思っています。



逆転出世する人の意外な法則 ― エリート人事は見た!

逆転出世する人の意外な法則 ― エリート人事は見た!

  • 作者: 平康 慶浩
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2016/06/07
  • メディア: Kindle版



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50代になった娘が選ぶ母のお洋服 [活字中毒のトモ]


50代になった娘が選ぶ母のお洋服 魔法のクローゼット

50代になった娘が選ぶ母のお洋服 魔法のクローゼット

  • 作者: くぼしま りお
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2021/08/02
  • メディア: 単行本


なぜか最近、シンプルな無地の洋服がつまらなくなりました。
大ぶりの柄物しかも派手な色の洋服が欲しくなったのです。なぜ?
これ年のせいですかね?
そうしたら最近、Amazon で本書を見つけたのです。
著者はくぼしま りおさん。私の好きな ブンダバー シリーズの作者さんです。
くぼしまさんが選ぶお母様のお洋服?これがなぜ書籍化されるのだろう?(失礼)
と思って読み始めたところ、なんとくぼしまさんのお母様は
魔女の宅急便」などの作品で知られる
作家の角野 栄子さんだったのです。
母娘そろって、私の大好きな作品を書かれた方だったとは。
個人的に勝手にびっくりして、うれしくなって、あっという間に読んでしまいました。

角野さんが 80 歳を過ぎたころ、娘のくぼしまさんに
「お洋服を選ぶのが面倒になったから、
あなたが代わりにコーディネートを考えてくれないか」
とお願いしたことがきっかけで、角野さんのスタイリストになったくぼしまさん。
コーディネートを考えるうちに、80 代女性が着たいと思えるような
おしゃれで同時に着心地のいい洋服がなかなかないことに気づきます。
そして最終的には知人に頼んで仕立ててもらうことに。

本書にたくさん掲載されている、角野さんのワンピースや靴下は
それはもうカラフルでかわいいのです。
そうそう、こういう服を着たかった!と思いながら
楽しく読みました。
年取ったらやっぱりワンピースか・・・今からワンピース増やしていこうかしら。
カラフルなアトリエコートも欲しいです。
型紙があれば、自分で作っても楽しいかもですね。
家に余っている布で作れないかしら。

最近はモノの値段が上がっていて、洋服も例外ではありませんが
久しぶりに洋服を買ってみたくなりました。
やっぱり私は鮮やかな色の洋服を着たいのだ。
その方がテンションが上がるし、絶対楽しい。



50代になった娘が選ぶ母のお洋服 魔法のクローゼット

50代になった娘が選ぶ母のお洋服 魔法のクローゼット

  • 作者: くぼしま りお
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2021/08/02
  • メディア: 単行本



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わたぶんぶん わたしの「料理沖縄物語」 [活字中毒のトモ]


わたぶんぶん わたしの「料理沖縄物語」 (講談社文庫)

わたぶんぶん わたしの「料理沖縄物語」 (講談社文庫)

  • 作者: 与那原 恵
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2022/04/15
  • メディア: 文庫


50歳からのごきげんひとり旅」で山脇 りこさんが
沖縄旅行に持っていくといい本として挙げておられたうちの 1 冊です。
タイトルからして美味しそうな本ということで、
食いしん坊な私は購入して読んでみたのですが
ごはんの本というよりは、作者が沖縄料理を通して
自分のルーツを手繰り寄せていくお話でした。
作者はノンフィクション作家の与那原 恵さん。
東京生まれですが、ご両親が沖縄出身の方です。

東京生まれの与那原さんは、ご両親を若くして亡くして
その後は特に沖縄とは熱心にかかわることなく生きていたようですが
ある日、知人に教えられて訪れた沖縄料理屋で
彼女のお母さんをよく知っているという店主と出会います。
そのときから彼女は、切れかけていた沖縄とのつながりを結び直すように
たくさんの沖縄ゆかりの人たちと出会い、
彼女なりの沖縄を語っていらっしゃいます。
こういう東京のど真ん中で知り合いの知り合いに遭遇する感じ
うちなーんちゅだなあと思いました。
それどころか、与那原さんは有名な画家や
超老舗の沖縄料理屋の創業者ともお知り合いなのです。
長らく会っておらず、縁が切れたも同然と言いながらも
亡きお母様のお名前を出せば、あっさり対面できてしまう太いつながり。
本当にうちなーんちゅだなあ。
なんというか、ご先祖様が静かに見守っていてくださる感があります。

こんな感じで、ご飯というよりは、生まれ故郷を離れても
どこかでつながっているうちなーんちゅの縁に恐ろしくなりながら読みました。
あ、みぬだるは黒ゴマペーストを使うと簡単に作れるというのは初耳でした。
今度作ってみよう。



わたぶんぶん わたしの「料理沖縄物語」 (講談社文庫)

わたぶんぶん わたしの「料理沖縄物語」 (講談社文庫)

  • 作者: 与那原 恵
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2022/04/15
  • メディア: 文庫



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ジャイロモノレール [活字中毒のトモ]


ジャイロモノレール (幻冬舎新書)

ジャイロモノレール (幻冬舎新書)

  • 作者: 森博嗣
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2018/09/26
  • メディア: Kindle版


NHK で放送中の「魔改造の夜」が大好きで、毎回楽しく視聴しているのですが
キックスケーター25m綱渡り」の回で P ナソニック社のチームの方が
番組内で本書を読んでいるのを見かけました。
黄色い表紙の幻冬舎新書で、しかも作者は工学者であり小説家の肩書もお持ちの
森 博嗣先生のようです。森先生なら、文系脳の私にも分かるように
ジャイロについて説明してくれるんじゃないのか?
そんな淡い期待を抱いて本書を購入しました。

読了したところ、これは森先生が彼の hobby(個人研究)について熱く語る本でした。
一読しただけでは、文系脳の私はジャイロモノレールの仕組みを
完全には理解できなかったです。
何回か読めば、理解できるようになるかな?
いやむしろ、実際にジャイロを購入して実物を使って動作を確認すべきか?
森先生はそんな読者がいることも想定内のようで
「文字が知識として入力されても、理屈が頭の中で展開しない
という状況の方が多数だと思われるが、そういった場合は
とりあえずは鵜吞みにして『そんな感じのものがあるのかな』程度で
流しても OK」だと言っておられました。
本書において森先生は、ジャイロモノレールについて、
一般の方にもわかる範囲で説明を試み
実際の実験の様子や試作機に関する情報を公開し、今後の展望を述べた後で
「個人研究って楽しいですよ」と研究を趣味として続けることを推奨されています。

「研究とはいっても、自己満足を自分流で追及していい、だって趣味なんだから」
と言われて、ちょっと気楽になりました。
興味の湧いたことを、気のすむまで調べまくるのは確かに楽しいので
特にものにならないことでも、続けていいのだと思うことができました。
この習慣は確かに、ボケ防止によさそうです。

そしてこの本を参考にキックスケーターを 25m 綱渡りさせてしまう
P ナソニックの社員さんは、やっぱりすごい人たちなのです。
モノづくりに携わる人たちを尊敬します。
P ナソニックさんはなんと自社サイトでも「魔改造の夜プロジェクト特設サイト
を開設し、マシーンの技術解説やチームメンバーの紹介などを行っています。
理系の学生がこれ見たら、就職したくなるんじゃないでしょうか。



ジャイロモノレール (幻冬舎新書)

ジャイロモノレール (幻冬舎新書)

  • 作者: 森博嗣
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2018/09/26
  • メディア: Kindle版



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