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森のなかの海(上) [活字中毒のトモ]


森のなかの海(上) (光文社文庫)

森のなかの海(上) (光文社文庫)

  • 作者: 宮本 輝
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2004/09/10
  • メディア: 文庫


オカンが旅行中に古本屋で買った本だそうです。
彼女の読了後にもらいうけました。

専業主婦の希美子は、西宮市で暮らしているときに、
阪神淡路大震災に遭います。
半壊の家から命からがら逃げ出せたのは良かったのですが
その後さまざまな「事実」が明るみに出て、
彼女の人生は今までとはまったく違った方向へと進んでいくのでした。

以前読んだ 草原の椅子 と、背景が似ているような気がします。
・阪神淡路大震災から間もない頃の話であること
・主人公が離婚を経験していること
・どちらもフンザという場所が絡んでくること
・チサ(草原の椅子では知作、森のなかの海では知沙)という名前の女性が登場すること
・縁もゆかりもない子どもを引き取って育てていること
などなど、なんだか、まったく別の主人公ですし、彼らの背負っているものも全然違うのですが
似た要素がたくさんあります。
なんで、こんな似たような本を何冊も書くんだろう?
読者としては、同じ話を何度も読みたくはないのですが。

さて、(上)を読んだ感想はというと
「こんな浮世離れした話は、小説の中だけでたくさん」
という感じです。
どうも、話の展開が上手すぎてついていけないというか
登場人物の生き方に違和感を覚えました。
テンポよくストーリーは進んでいきますが
どうも、人間味がなくて、胡散臭い感じです。
生活感もまったくなくて、主人公に共感できません。

ですので、積極的にお勧めは出来ませんが
読み出すと、どんどん読み進めることができる本なので
とても時間が余っているときとか、旅行中とかには
いいかもしれません。


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