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生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント [活字中毒のトモ]


生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)

生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)

  • 作者: 西原 理恵子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2012/07/20
  • メディア: 新書


生真面目に悩んでいる人に、西原さんが悪知恵を授ける本。
要するに、悩み相談の本です。そして回答者が西原さんなので、悩みに対するお答えが
世の中的に正しくない。正しくないけれど、楽になれる解決策が書かれています。
解決策はどれも実践しやすいので、悩んでいる人たちは「あ、これやっていいんだ」
と安心するのではないでしょうか。

就活でなかなか内定をもらえない人には「正面から入れないなら、横から入れば?」
やっとの思いで就職できた会社がブラックだった場合には
「DV 男との離婚と一緒。さっさと見切りをつけて」
この 2 つの回答を見て、聡明な人ならすぐに分かると思います。
割とまともな回答なんです。悪知恵というか、人生経験豊かな西原さんが
経験に基づいて生きやすい選択肢を教えてくれる、そんな本です。

ただ、この本を「面白いなあ」と読んでいる人は、悩んでいないからかも。
悩んでいる人って、正しい解決方法は分かっているけれど、それができないから
悩んでいるんじゃないですかね?
「母を亡くした父が、最近若い女性と同棲を始めました。なんだか最近
父が妙にやつれてきました」
というお悩みに対して「腹上死したらラッキーと思え」とアドバイスされていますが
そう思えたら、たぶん悩まないですね。
相談者が、そっか、それでいいんだ、と心を軽くしてくれれば問題解決ですが
悩んでしまう人って、それができない。
だから、ブラック企業に勤め続けて、過労死してしまう。
DV 男から逃げられなくて、殺されてしまう。
こういう人たちが「逃げてもいいんだ」と早く気付くには、何が必要なんだろうか?
そこがクリアできたら完璧なのに・・・と思いました。

私だって、こんなに休みが取れない会社、辞めれば毎日がホリディだと分かっていますが
そうする踏ん切りがつかないから、悩んでいます。
でも、朝起きて会社に行く気力があるうちは、まだそこまで真剣に悩んでいないのかも
・・・と、ぐだぐだ言っているのがいけないんですよね。ええ、分かっていますとも。

気楽に読めて面白かったので、続編の「家族の悪知恵 (身もフタもないけど役に立つ49のヒント)」も読んでみようと思います。



生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)

生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2012/07/20
  • メディア: Kindle版




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