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タイのクーデター 3 [たまには政治のことも考えるか]

【タイ】スラユット内閣発足、経済政策を重視

タイで、元国軍最高司令官のスラユット・チュラノン枢密院議員が新首相に指名されました。
元国軍最高司令官?・・・ってことは軍人?
あ、でも枢密院議員なんだから、今は政治家なのかな。
クーデターの実行者は、確か
「クーデター後 2 週間以内に文民を首相とする内閣を発足させる」
と言ってましたよね?

スラユット新首相の人となりを、もう少し詳しく調べてみましょうか。

・・・と思って海外の Web サイトをいくつかチェックしてみたんですが、
タクシン政権で中央銀行総裁を務めたプリディヤトーン氏が
副首相兼財務相に任命されたことにばかり
フォーカスが集まっています。そういうもんなのか。

あ、BBC に彼のプロファイルが。

退役陸軍参謀長であり、軍と文民指導者双方から尊敬される数少ない高官の一人。
お父さんも軍人だったが、軍に失望して森の奥地へ逃亡し、共産党ゲリラになったらしい。
彼はお父さんと同じ軍人になったものの、別の道を歩み、タイ共産党と闘ったこともあるそうだ。

BBC の記事の終わりの方を見てみると、こんな感じのことが書いてあります。

陸軍は、スラユット氏を軍人であるとは全く思っていない。
クーデターを指揮した 6 人の上級指導者の 1 人であるパッタリヤ司令官も、“ だって、退役軍人は文民でしょう ”とな。
他の将校も、スラヤット氏が首相という職にふさわしい人物であることに異論はないようだ。
軍が国を掌握したからには、軍とタイ国民、そして国際社会が信頼できるような首相が必要である。

う~む。ちょっとわかりにくい。

そこで、想像してみました。

例えば、自衛隊のイラク駐屯で、一躍有名になったサマワ自衛隊の初代隊長、佐藤正久陸自一佐(ヒゲの隊長さん)が、
定年退職して、日本国内で政治家として生活を送っていたところ、
陸上自衛隊がクーデターを起こし、内閣総理大臣をクビにしてしまったとします。
自衛隊は、「2 週間以内に代わりの内閣総理大臣を文民から選ぶ」と宣言しました。
そして 2 週間後選ばれたのが、佐藤正久さんだったとしたら?

自衛隊はこう言います。

「佐藤さんは、退役しているのだから、軍人ではない。彼は文民です」

そんなの納得できます?
なんか違うだろーーー!って思いません?
私は思います。

どうも、タイはこれから軍事色豊かな政治が展開されそうですね。
タイ共産党と戦った人が首相になった、ということは、ケース 3 のシナリオが濃厚かなぁ。
今後、アジア諸国で別のクーデターが起こるかどうか、引き続き注目していきたいと思います。


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コメント 2

gocci

はじめまして。タイのクーデターについてググったら、こちらを見つけました。僕もケース3に賛成です。

中国包囲網をアメリカが作っているとして、北朝鮮を日本と韓国主体の国連軍に攻めさせるっていうのが、アメリカの今後の動きなんではないかと考えています。都合良く国連の事務総長は韓国人になりましたしね。イラクの核査察はアメリカのでっちあげでしたけど、北朝鮮の核実験と、状況が似てませんか?核実験も、CIAがそそのかしてたりして。安倍首相は軍備拡大におおわらわですね。
by gocci (2006-10-30 01:38) 

うしこ

gocci さん、はじめまして。コメントありがとうございます。

イラクの核査察は、アメリカのでっち上げでしたが、北朝鮮の場合は、今の時期ならアメリカが絶対攻撃してこないことを見越した、巧妙なパフォーマンスだと思っています。いくら北朝鮮でも、そのうち日本と韓国に攻められるために、ミサイルをぶっ放したりしないんじゃないでしょうか。

でも、これをきっかけに、日本の軍備拡大、憲法改正が進められていくのですよね~。残念です。
by うしこ (2006-10-30 05:43) 

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