野垂れ死に
*読み応え 60点
*コストパフォーマンス 70点
貧乏の行く末は野垂れ死に?
いやいや、これはそういう本ではありません。
著者である藤沢秀行さんは、有名な元棋士です。
棋士としての実力もさることながら、
「大酒飲みで浮気者の借金王」としても、たいそう有名な人だそうです。
その藤沢さんが、自分の半生を振り返った自伝がこの「野垂れ死に」なわけですが・・・
子供のころに、親がきちんと囲碁への道を開いてくれ
親から与えられた囲碁を自分がひたすら愛することができて
好きな囲碁をしながら食べていくことができて
どんなに羽目を外しても、サポートしてくれる家族や友人がいる。
野垂れ死にどころか、うらやましい限りの伸びやかな一生だなと思いました。
それと、奥さんの良妻ぶりが光っています。
夫の帰らない家で、一人で借金取りをうまくあしらい
度重なる夫の浮気にもめげない。
実に芯のしっかりした、いい女が
どうしてこんなとんでもない夫と別れなかったのか、気になるので
奥さんの 著書 も読んでみようかしら。
2006-12-22 05:21
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