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どうして英語が使えない? [活字中毒のトモ]

どうして英語が使えない?―「学校英語」につける薬 (ちくま学芸文庫)

どうして英語が使えない?―「学校英語」につける薬 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: 酒井 邦秀
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1996/01
  • メディア: 文庫


*読み応え  50点
*コストパフォーマンス  50点

翻訳通信 の中で、翻訳家の山岡洋一さんが
何度か引き合いに出していらっしゃった本です。
複数回出てくるので、気になって読んでみましたが・・・

う~ん。どうなんだろう?

言っていることは、間違っていないし
言わんとしていることはなんとなく分かるけど、
なんか面倒くさいことを言うとるなぁ
というのが読了後の感想でした。
まぁ、ただの語学系派遣社員がこんなこと言うのもどうかと思いますが。

本書は

第 1 部:英和辞典の批判
第 2 部:学校で教えられる英語の批判
第 3 部:これからの英語学習の提案
付録:演習

に分かれています。
第 1 部と 2 部で、日本の英語教育がいかにダメダメかを語り
第 3 部と付録で、著者の提案する英語教育を説明しています。

"head" というのは、「頭」ではなく「首」である、とか
"a few"は「2、3 の」ではない、とか
英和辞典で"brother"を引くと「兄弟」という単語が出てくるよりは
「あなたの brother とは、あなたと同じ両親から生まれた
男の子、または男の人である」
というような説明が載っていた方が良いとか
・・・細かいなあ。
ま、その通りなんですが。

たぶん、英語教育って、
文章で説明するには、不向きなんだと思います。
こうして文章で説明されても、ちっとも面白くない。
語学はやっぱり、口と感性で身につけるものだと思います。

実は本書はもともと 1993 年に発行されています。
つまり、今から 14 年も昔の本なのです。
今から 14 年前というと・・・私が英語教育を受けてから
ほんの数年あたりです。(^^;
そこで、当時を振り返ってみましたが、
英語教育がそれほどダメダメだった記憶はないんですよね。
その、ダメダメな英語教育のおかげで、
私は今、語学系派遣社員として、生活しているわけですし。

ただ、提案されている英語学習法については、
本当にその通り!というか、ぜひ学校で実践して欲しいことばかりです。
まず、「中学校の教科書をなくして DVD を配布する」ってとこから
ぜひとも実行していただきたいです。

あー、そういえば、娘の小学校の英語の授業では
教科書なかったな。
文部科学省も言われっぱなしではない、ということですかね。


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