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ゲゲゲの女房 [活字中毒のトモ]


ゲゲゲの女房

ゲゲゲの女房

  • 作者: 武良布枝
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2008/03/07
  • メディア: ハードカバー


「ゲゲゲの鬼太郎」でおなじみの水木しげるさんの
奥様が書かれた自伝です。
来年の NHK 連続テレビ小説 の原案だそうです。

生まれ故郷の島根県安来の紹介から始まり、
水木さんと結婚して、東京都調布市に移り住み
極貧生活を経て現代に至るまでが
実に穏やかな、優しい口調で語られてゆきます。

水木さんの書いた漫画を高値で買い取ってもらえずに
質屋通いが当たり前になっていた極貧時代にも
水木さんに失望することなく彼を支え続けた奥さんの生の言葉が
本当に穏やかに、語られていきます。

これはひとえに、布枝さんのお人柄がにじみ出ているからだと思います。
読んでいて、水木さんの極貧ぶりや、仕事への大変な熱意にも驚きましたが
それよりも、布枝さんの穏やかな文章に心を打たれて、
読了後はとても暖かな気持ちになることができました。

お見合いで出会ってから、たった 5 日で結婚しても
こういう穏やかな、仲むつまじい夫婦になれるのですね。

(抜粋ここから)
「最初に燃え上がった恋愛感情だけで、その後の人生すべてが幸福になるとは、
とても思えません。
伴侶とともに歩んでいく過程で、お互いが「信頼関係」を築いていけるかどうかにこそ
すべてがかかっていると思うのです」
(抜粋ここまで)

という文章が、とても心にしみました。

・・・そうですよね。
自分の結婚生活を振り返って、反省することしきりです。ははは(^^;



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